「自社にAIを導入、どうすればいい?」──NECがビジネスAI導入支援サービスを開始人工知能技術ブランド「NEC the WISE」を駆使

NECが、企業のAI活用/迅速な導入を支援するコンサルティングサービス「AIディスカバリープログラム」を始めた。AI活用を踏まえたコンセプトの立案やシナリオ提案、実現性の検証を支援する。

» 2016年07月20日 10時35分 公開
[@IT]

 NECは2016年7月19日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」を策定。同時に、企業のAI活用を支援するコンサルティングサービス「AIディスカバリープログラム」を開始した。

photo 「AIディスカバリープログラム」の支援内容

 IoT(Internet of Things:モノのインターネット)などによってデータ量が爆発的に増加している昨今、そうしたデータをこれまでより有効に活用してビジネス躍進の知見を得るべく、AIや機械学習の導入機運が高まっている。ただ、「AIを導入する」といっても、幾つもの課題に直面することがほとんどだ。AIの導入効果を期待できる領域が分からない、どんなデータが必要なのかが分からない、適用する技術やどんなシステムを導入すればよいかが分からない。結果として、運用の方針が決まらず、費用対効果も見積もれないために、導入に踏み切れないということになる。

 NECのAIディスカバリープログラムは、こうした課題に抱える企業に対して、迅速な導入を支援するサービスとなる。同社のAI技術専門スタッフが、AI活用を踏まえた事業ビジョンやコンセプトを提案し、活用シナリオの検討とアクションプランを策定。実現性検証(Proof of Vision)までを支援する。必要に応じて、AI活用システムのプロトタイプを構築する他、効果やビジョンを上層部などへ明確に説明するためのイメージビデオの制作なども請け負う。

 AIディスカバリープログラムでは、同社がこれまで実際に請け負った500事例以上のAI適用実績を基に、業種やテーマ別の検討項目、タスク内容、成果物などをテンプレート化した。このテンプレートによって、これまで3カ月以上かかっていたAI活用の事前検討を、最短で約1カ月まで短縮できるという。テンプレートは、製造、エネルギー、交通、金融の4業種向けに、「顧客エンゲージメントの強化」「業務自動化/効率化」「リスク回避」「コスト削減」の4テーマを用意する。業種やテーマは、以後拡充していく計画だ。

photo 業種/テーマに沿ったテンプレートを用意し、事前検討を高速化

 なお、人工知能技術ブランド名の「the WISE」には、「賢者たち」という意味。複雑化・高度化する社会課題に対して、人とAIが協調しながら「高度な英知で解決していく」という思いを込めたとしている。

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