JavaScriptプログラムを保存する前に知っておかないと損するscript要素の基礎知識初心者のためのWebアプリ開発超入門(5)(2/3 ページ)

» 2016年09月20日 05時00分 公開
[金城俊哉]

JavaScriptのコードを専用のファイルに記述する

 専用のファイルを用意し、ファイルに書き込んだソースコードをHTMLドキュメントを通じて読み込ませることができます。作成するファイルの拡張子は「.js」です。

point
  • JavaScriptのソースファイルの拡張子は「.js」。
  • HTML側でソースファイルを読み込むには<script>タグ内でsrc属性を使用してファイルへのパスを指定する。

HTMLドキュメントにプログラムを読み込むための記述を行う

 HTMLドキュメントでは、プログラムを実行したい箇所に次のように記述します。

プログラムを実行したい箇所の記述
Important

 src属性は、HTMLドキュメントに埋め込まれているリソース(イメージなどの資源)の場所を示すパスなどの情報を設定します。ここでは、HTMLドキュメントと同じ場所(フォルダー内)に保存しているので、ファイル名をそのまま記述しています。ソースファイル(JavaScriptのファイル)が、別の階層に保存されているのなら、その位置を示すファイルパスを書くようにします。

 では、次のようなHTMLドキュメントを作成して保存しておきましょう。

program1.html

 ここでは、HTMLドキュメントと同じディレクトリ(フォルダー)にある「script.js」を読み込みます。ソースコードが記述されたファイルを読み込んだ場合、ファイルに記述されたコードが直接、記述された場合と同じように扱われます。

 なお、ソースファイルがインターネット上のほかの場所にある場合は、「http://example.com/xxxx.js」のようにsrc属性の値としてURLを指定することで、読み込みが可能になります。

ソースファイルを用意してコードを記述する

 新しいファイルを作成し、JavaScriptのプログラムを実行するコードを記述しましょう。JavaScript専用のソースファイルですので、ソースコードのみを記述します。ここでは、アラートダイアログを表示することにします。

「script.js」に記述したソースコード

 コードを記述したら、「script.js」というファイル名で、HTMLドキュメントと同じ場所に保存しましょう。

外部ファイルのJavaScriptプログラムを実行

 それでは、保存したページをWebブラウザーで表示してみましょう。ページを表示するとプログラムが実行されることが確認できます。

別ファイルに保存したJavaScriptプログラムを実行

Hint 昔はlanguage属性でJavaScriptであることを示していた

 HTML 4.0以前では、script要素でJavaScriptを設定する場合、languageという属性が使われていました。

 しかし、HTML 4.01からはlanguage属性は非推奨となり、代わりにtype属性が使われるようになりました。以前にHTMLを学習した方は「おや?」と思われたかもしれませんね。ちなみに、HTML 4.01以降に非対応のブラウザーをサポートする必要がある場合は、次のように2つの属性を並べて記述します。

<script language="Javascript">
  // スクリプト
</script>
<script language="Javascript" type="text/javascript">

Memo ソースファイルを保存するときの設定

 Notepad++を使用している場合は、ソースファイルの保存時に名前を付けて保存ダイアログボックスのファイルの種類でJavaScript file(*.js)を選択してから保存するようにしてください。

 Macの「テキストエディット」の場合は、保存時のダイアログボックスにおいて、名前の欄に「script.js」のように拡張子を含めて入力すればOKです。標準テキストのエンコーディングはUnicode(UTF-8)のままです。

Notepad++の[名前を付けて保存]ダイアログボックス
テキストエディットの保存時のダイアログボックス

Tips ソースファイルの文字コード

 JavaScriptが記述されたソースファイルと、読み込む側のHTMLドキュメントが同じ文字コードであればよいのですが、多くのページで共用されているファイルを利用する場合、ドキュメント側と異なる文字コードになっていることがあります。

 この場合は、script要素の開始タグにおいて、charset属性を使用してソースファイルの文字コードを指定します。

charset="外部ファイルの文字コード"

 例えば、ソースファイルの文字コードがShift_JISである場合は、次のように記述します。

<script src="./sample.js" charset="Shift_JIS"></script>

 このようにcharset属性を使用することで、異なる文字コードで記述されたソースファイルを読み込むことが可能です。


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