連載
» 2016年10月17日 05時00分 公開

Linux基本コマンドTips(56):【 sed 】コマンド(基礎編その4)――文字列を置き換える/置換した行を出力する

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。前回、前々回に続き、今回も「sed」コマンドの基礎編を解説します。

[西村めぐみ,@IT]

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 本連載では、Linuxの基本的なコマンドについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。前回、前々回に続き、今回も「sed」コマンドの基本的な使い方を解説します。

sedコマンドとは?

 「sed」は「Stream EDitor」の略で、「sed スクリプトコマンド ファイル名」で、指定したファイルをコマンドに従って処理し、標準出力へ出力します。ファイル名を省略した場合は、標準入力からのデータを処理します。sedコマンドでは、パイプとリダイレクトを活用するのが一般的です。


sedコマンドの書式

sed [オプション]

sed [オプション] スクリプトコマンド 入力ファイル

※[ ]は省略可能な引数を示しています




sedコマンドの主なオプション

 sedコマンドの主なオプションは次の通りです。

短いオプション 長いオプション 意味
-r --regexp-extended スクリプトで拡張正規表現を使用する
-e スクリプト --expression=スクリプト スクリプト(コマンド)を追加する
-f スクリプトファイル --file=スクリプトファイル 実行するコマンドとしてスクリプトファイルの内容を追加する
-i --in-place ファイルを直接編集する
-i拡張子 --in-place=拡張子 ファイルを直接編集し、指定した拡張子でバックアップする(※「-i」と「拡張子」の間には空白を入れない)
--follow-symlinks -iで処理する際にシンボリックリンクをたどる
-n --quiet,--silent 出力コマンド以外の出力を行わない(デフォルトでは処理しなかった行はそのまま出力される)
-l 文字数 --line-length=文字数 lコマンドの出力行を折り返す長さを指定する(※「-l」と「文字数」の間には空白を入れる)
-s --separate 複数の入力ファイルを一続きのストリームとして扱わずに個別のファイルとして扱う
-u --unbuffered 入力ファイルからデータをごく少量ずつ取り込み、頻繁に出力バッファーをはき出す
-z --null-data NUL文字で行を分割する(通常は改行で分割)
--posix 全てのGNU拡張を無効にする

sedのスクリプトコマンド

 sedでは、「アドレス」と「コマンド」の組み合わせで処理を指定します。

 アドレスには行番号や正規表現による指定が可能で、省略した場合は全ての行が処理の対象となります。


●sedの主なスクリプトコマンド
コマンド 意味
= 現在の行番号を出力する
a テキスト テキストの追加。指定した位置の後ろに[テキスト]を挿入する(挿入するテキストに改行を含める場合は、改行の前にバックスラッシュを置く)
i テキスト テキストの挿入。指定した位置の後ろに[テキスト]を挿入する(挿入するテキストに改行を含める場合は、改行の前にバックスラッシュを置く)
c テキスト 選択した行を[テキスト]で置換する(挿入するテキストに改行を含める場合は、改行の前にバックスラッシュを置く)
q これ以上入力を処理せずに終了する(未出力分があれば、出力してから終了する)
Q これ以上入力も出力もせずに終了する
d 指定した行を削除する
p 処理した内容を出力する(「-n」オプション指定時は「p」コマンドがないと何も出力されなくなる)
s/置換前/置換後/ [置換前]で指定した文字列にマッチした部分を[置換後]に置き換える。複数マッチした場合は先頭のみ置換、全てを置換したい場合は、「s/置換前/置換後/g」のように「g」オプションを指定する
y/元の文字列/対象文字列/ [元の文字列]にあるものを、対象文字列の同じ位置にある文字に置換する(「tr」コマンドのように使用できる)
# コメント(スクリプト中、「#」以降がコメントとなる)



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