マイクロソフトの次期SQL Server早期検証プログラム「SQL EAP」とは何かLinux向けSQL Serverの早期検証も可能

マイクロソフトが、次期SQL Server早期検証プログラム「SQL Server v.Next Early Adoption Program(SQL EAP)」を開始。顧客やパートナーがLinux版も含む「SQL Server」の次期バージョンを早期に利用できるようにし、新機能検証やソリューション開発をしやすくする。

» 2017年01月24日 11時00分 公開
[@IT]

 米マイクロソフトは2017年1月20日(米国時間)、顧客やパートナーが同社のデータプラットフォームの次期バージョン「SQL Server v.Next」を一般提供開始前から利用できるプログラム「SQL Server v.Next Early Adoption Program(以下、SQL EAP)」の開始を発表した。

 マイクロソフトはSQL EAPを、「Windows用またはLinux用のSQL Server v.Nextの導入に関心がある顧客や、SQL Server v.Nextを使ってSI(システムインテグレーター)製品や、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)アプリケーションを開発するパートナーのためのもの」と説明している。パートナーは早期に検証を済ませておけることで、SQL Server v.Nextの一般提供開始と同時に関連サポートやサービスを提供することも可能となる。

 またSQL EAPは、「Adaptive Query Processing」や「High Availability(HA)on Linux」のような新たな機能を検証したいと考える顧客にも適しているという。

 SQL EAPで提供される具体的なプログラムは以下の通り。

  • プログラムマネジャーバディーをアサイン

 SQL EAPに参加する組織ごとに、マイクロソフト側の窓口となるプログラムマネジャーバディーと呼ばれる専任の担当者がアサインされる。参加組織はこの担当者から紹介を受けて、SQL Server v.Nextの導入、活用プロジェクトに関してマイクロソフトのエンジニアリングチームの適切なメンバーと直接やりとりできる。プログラムマネジャーバディーは通常、参加組織と連絡を取り合い、定期的なミーティングにも参加する。

  • SQL Customer Advisory Team Customer Labでテスト可能

 参加組織には、SQL Serverチームの協力の下、「SQL Customer Advisory Team Customer Lab」で自社のワークロードを事前テストする機会を提供する。

  • エンジニアリングチームへ直接フィードバックが可能

 参加組織は、SQL Server v.Nextの新機能を一般公開に先立って試し、エンジニアリングチームにそのフィードバックを直接送れる。また、定期的な調査に回答することで、SQL Server v.Nextの製品要件の優先順位や機能設計についてマイクロソフトのプログラムマネジャーと話し合うことができる。

  • 参加者向けのプライベートYammerグループに参加可能

 参加組織は参加者向けのプライベートYammerグループに参加でき、参加者、あるいはエンジニアリングチームとコミュニケーションが取れる。なお、プライベートYammerグループのコンテンツは機密扱いとなり、SQL EAPへの参加に必要なマイクロソフトとのNDA(機密保持契約)の適用対象となる。

  • 一般提供開始前に本番環境で使用する場合において、フルサポートが受けられる

 参加組織は、SQL Server v.Nextの一般提供開始前に本番環境で使用する場合において、マイクロソフトのサポート部門からフルサポートを受けられる。また、SQL Server v.Nextに関する問題の報告をするための、特別なサポートチャンネルを設ける。マイクロソフトのサポート部門は必要に応じてSQL Serverエンジニアリングチームの協力を得て、サポートを提供する。

 SQL EAPは、専用Webサイトで参加登録を受け付けている。

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