CNCFがRethinkDBのコードを購入、ApacheライセンスでLinux Foundationに寄贈リアルタイムWebのためのNoSQL

米Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は2017年2月6日(現地時間)、オープンソースのNoSQLデータベース、「RethinkDB」のソースコードを買い上げ、Linux Foundationに寄贈したと発表した。

» 2017年02月07日 08時59分 公開
[三木泉@IT]

 米Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は2017年2月6日(現地時間)、オープンソースのNoSQLデータベース、「RethinkDB」のソースコードを買い上げ、Linux Foundationに寄贈したと発表した。

 RethinkDBはこれまでGNU Affero General Public License Version 3(AGPLv3)でライセンスされてきた。「これはコピーレフト性が強く、ソフトウェアの利用やコントリビューションの意欲を阻害する傾向にあった」とプレスリリースでは説明している。CNCFでは2万5000ドルでRethinkDBの著作権およびソースコードを購入し、Apache License Version 2.0(ASLv2)で再ライセンスすることで、複雑な要件を必要とせずに、誰もがどのような目的でも、このソフトウェアを使えるようにしたという。プレスリリースは企業としてのRethinkDBが2016年10月に倒産したことを記しており、これが直接のきっかけになった可能性がある。

 RethinkDBはドキュメント指向のNoSQLデータベース。「使いやすく、豊富なデータモデルをサポートし、クエリ機能は非常に柔軟だ。リアルタイムプッシュが可能で、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション、ストリーミング分析アプリケーション、マルチプレイヤーゲーム、リアルタイムマーケットプレイスなどに適している」という。プレスリリースは他の特徴として、クラウドネイティブのクラスタリング、洗練された機能性の高いクエリ言語、使いやすいユーザーインタフェースなどを挙げている。

 RethinkDBは数百の企業/組織で本番利用されているといい、ユーザーにはNASA、GM、Jive、米国防省、Matters Mediaなどがあるという。

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