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» 2017年02月15日 05時00分 公開

映像解析技術で世界をより良くする――エンジニア出身社長を突き動かすたった1つの想いGo AbekawaのGo Global!〜Abhijit Shanbhag編(3/3 ページ)

[取材・文:阿部川久広(Go Abekawa), 構成:土肥可名子, 鈴木麻紀,@IT]
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5%の冒険を!

阿部川 日本のエンジニアと一緒に仕事をするのは楽しいですか?

アビジットさん もちろんです、最高ですよ! 日本のエンジニアは優秀な方が多く、仕事を決まったプロセスにしっかりのっとって行う姿に常に感心させられています。

阿部川 日本の若いエンジニアにアドバイスをいただけますか?

シャンハ―氏から日本のエンジニアへのメッセージ(日本語訳付き)

アビジットさん 実績のあるプロセスに基づいて業務を進めることも大切です。しかし、ときにはその枠を超えて仕事にメリハリを付けることも大切です。

 日常業務のほんの少し、5%程度で構わないので、決まった方法では“ない”方法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。常識を覆すようなクリエイティブなアイデアは、従来なかった常識を超えたところから生み出されるからです。プロセス度外視、予算や時間などの制約も一切取り払って、どのようなプランができるかを考えてみるといいと思います。

阿部川 日本のエンジニアがグローバルな市場で勝ち続けるために必要な考え方ですね。

アビジットさん その通りです。1日のうちの5%とはいえ、従来の枠組みを壊す思考を行えば、日本のエンジニアが世界に誇ってきた効率的なワークフローを、より革新的なものに進化させられると思います。

Go's think aloud〜インタビューを終えて

 日本語であいさつしてくれる海外の方は以外と少ない。しかしアビジットさんは破顔一笑、元気に「コンニチハ!」と言ってくれた。

 「グローバル化とは何か」などと大上段に構えなくとも、あいさつ1つで人の心はつかめる。それこそがグローバル化の第1歩だ。秘訣(ひけつ)は世界共通。元気なこと、笑顔でいること、そして相手の親しんでいる言葉で懐に入ることだ。

 常識を超えた、破壊的なこと――インタビューでは「disruptive(破壊的な)」と表現した。ご承知のように、今多くの業界でdistuptersが活躍している。UberやAirbnbなどがその代表例だが、GoogleやAppleが自動車業界に参入するのも、その中に含めていいだろう。IT業界では「旬な」用語だ。

 1日8時間の業務時間の5%を「25分」だと仮定する。現在インドのエンジニアは「150万人」。彼ら全員が1日25分をdisruptive ideaのために使えば、ざっと計算すると「2万6000日」、実に「70年分」近くもの時間が「革新」のために使われることになる。

 そこから生まれた競争力、変革力は既に現実のものになっていて、米Microsoftをはじめとした、少なからぬ大手グローバル企業が、インド出身のCEOたちによって率いられている。

 映像コンテンツのサーチや編集を劇的に変える、まさにdisruptiveな発想から生まれたこの企業の、次の一手が楽しみだ。

阿部川久広(Hisahiro Go Abekawa)

アイティメディア グローバルビジネス担当シニアヴァイスプレジデント兼エグゼクティブプロデューサー、ライター、リポーター

コンサルタントを経て、アップル、ディズニーなどでマーケティングの要職を歴任。大学在学時より通訳、翻訳なども行い、CNNニュースキャスターを2年間務めた。現在は英語やコミュニケーション、プレゼンテーションのトレーナーとして講座、講演を行うほか、作家として執筆、翻訳も行っている。

編集部より

「Go Global!」では、インタビューを受けてくださる方を募集しています。海外に本社を持つ法人のCEOやCTOなどマネジメントの方が来日される際は、ぜひご一報ください。取材の確約はいたしかねますが、インタビュー候補として検討させていただきます。

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