Oracle Database 12c R2が“クラウドファースト”で登場! インメモリ、マルチテナント機能がさらに強化オラクルの“ハイブリッドクラウド”が向かう先は?(3/4 ページ)

» 2017年02月20日 07時00分 公開
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データベースに最適な「クラウドの3要件」をOracle Cloudはどう満たすのか?

 次に「オンプレミスからクラウド上のデータベースへの移行」に話題を移したメンデルソン氏は、データベースの稼働に適したクラウドの要件として「低コスト」「迅速性」「柔軟な拡張性」の3つを挙げ、Oracle CloudではOracle Databaseの機能強化により、これらの要件を高いレベルで満たしていることを説明した。

 例えば、「低コスト」の実現では、使用したリソースの分だけ料金を支払う課金体系に加えて、より多くのデータベースを集約して運用管理コストをいかに下げるかがポイントになる。Oracle Database 12cでは、プラガブルデータベース(PDB)によるマルチテナントアーキテクチャを採用してデータベースの集約性と可搬性、管理性を高めているが、さらに12c R2では1コンテナデータベース(CDB)に格納できるPDBの数が最大で「4096」にまで増え、さらなる集約性の向上を実現している。各PDBへのメモリ、CPU、I/Oリソースの配分を柔軟に設定できるようになったことで分離性も向上し、より多様な規模、用途のアプリケーションを集約可能となった。

 12c R2では、「迅速性」の向上に寄与する機能強化も図られている。12cではPDB単位でのコピーが可能となり、開発/テスト環境の構築などに要する時間が大きく削減されたが、12c R2では、さらに複製元を止めずにクローンを作成したり(PDBホットクローン)、PDBに最新のデータを反映したり(PDBリフレッシュ)、PDBの再配置をダウンタイムなしで行ったりすることができる。

12c R2では、PDB関連機能が大きく高められた

 状況に応じてスケールアップやスケールアウトが自在に行える「柔軟性」も、クラウドの重要な特性だ。Oracle Database 12c R2では、グローバル規模で稼働するOLTPアプリケーションにおいて、巨大なデータベースを小規模なデータベースに分割して分散稼働させる「データベースシャーディング」に対応している。

巨大DBを小規模なDBに分割して分散稼働させる「データベースシャーディング」にも対応した

 また、Oracle Exadataのフル機能をクラウド上で提供する「Oracle Exadata Cloud Service」には、大量のトランザクション処理やバッチ処理が集中する期間だけ契約CPU数を自動的に増やせる「オンラインバースト」が用意されている。バースト時に増強したリソースについては、使用した分だけ課金される仕組みだ。これにより、短時間のピークを考慮した事前のサイジングが不要となり、必要な時間だけスケールアップできるため、可用性の確保やコストの合理化に役立つという。

Oracle Exadata Cloud Serviceの特徴

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年3月26日

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