KDDIとアクセンチュア、データアナリティクスの活用推進に向けた合弁会社を設立サービス品質や新規事業創出速度のさらなる向上を図る

KDDIとアクセンチュアが、データアナリティクスの活用推進に向けた合弁会社「ARISE analytics」を設立。通信やEコマース、IoTなどの領域で、AIを活用したアナリティクス技術を開発し、KDDIグループ向けサービス品質のさらなる向上を図る。

» 2017年03月15日 11時23分 公開
[@IT]

 KDDIとアクセンチュアは2017年3月14日、データアナリティクスの活用推進に向けた合弁会社「ARISE analytics(アライズアナリティクス)」を2017年2月27日に設立したと発表した。

 KDDIの連結子会社となるARISE analyticsでは、KDDIグループ向けのアナリティクスサービス開発と提供を主事業とし、AI(Artificial Intelligence:人工知能)技術などを取り入れた次世代型チャットサービスやレコメンドエンジンの開発、KDDIのグループ各社が保有するデータ分析の支援などに注力する。例えば、「auスマートパスプレミアム」「Wowma!」「au WALLET Market」などのEコマース、「au WALLETプリペイドカード」「au WALLETクレジットカード」などの金融を含むサービスの付加価値向上を図る。アクセンチュアからは、分析やデータ解析を担うデータサイエンティストが新会社に加わる。社長は家中仁氏が就任予定、出資比率はKDDIが85%、アクセンチュアが15%となる予定。

photo ARISE analyticsのロゴ

 KDDI 代表取締役社長の田中孝司氏は、「通信ビジネスでは、端末や料金、ネットワークの同質化が進む中、顧客に選んでもらえる企業となるために、当社は『お客さま視点』と『変革』をキーワードに、お客さま体験価値を提供するビジネスへの変革を目指す。このためには、顧客のニーズを的確に把握し、最適なタイミングでサービスを提案することが必要で、それには高度なアナリティクスの活用が欠かせない。アクセンチュアはグローバル規模でアナリティクス領域のリーダー企業として認知されており、今回の合弁会社の設立によりアクセンチュアが持つアナリティクスに関する豊富な知見やノウハウを活用し、さらに新規ビジネスの創出に向けた動きを加速する」と設立の意図を述べた。

 一方、アクセンチュア 代表取締役社長の江川昌史氏は、「IoT時代を迎え、通信業界を取り巻く事業環境が大きく変化する中、アナリティクスによって生み出される科学的根拠をビジネスに組み込み、デジタルを活用した顧客との新たな接点を創出することは、持続的な成長を実現するために欠かせない。新会社がKDDIグループのデータ利活用の中核として、KDDIの顧客の価値の最大化と事業機会の創出を実現できるよう、アクセンチュアは国内外で培われたアナリティクス領域の高度な知見や経験、世界先端の技術や方法論を最大限に活用することにより、KDDIのデジタル変革のパートナーとして、さらなる支援を続ける」と述べている。

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