大東建託が「いい部屋ネット」のデータベース基盤をOracle Exadataに移行──4時間の検索テーブル更新処理を約10分に大幅短縮賃貸仲介数7年連続No.1のビジネスを支える高速DB基盤(4/4 ページ)

» 2017年04月03日 07時00分 公開
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4時間かかっていた検索テーブル更新のバッチ処理が約10分に短縮

photo 大東建託 情報システム部 システム開発課 田上加奈子氏

 Oracle Exadataに移行した「いい部屋ネット」のデータベース基盤は、期待通りのパフォーマンスを発揮した。大東建託 情報システム部 システム開発課の田上加奈子氏は、移行による性能面の効果を次のように話す。

 「以前のデータベース基盤では4時間かかることもあった検索用テーブルの更新処理が約10分で完了するようになりました。物件をマージするテーブルを作る処理を追加した場合でも、以前は8時間近くかかっていたのが、現在は検索テーブルの更新と合わせて35分程度と大幅に高速化されています」

 物件情報の追加に要する処理時間も大幅に短縮された。以前のデータベース基盤では1時間で処理できる物件数は4、5万件程度だったが、Oracle Exadataでは1時間で12万件程度を処理できるという。これは業務を効率化するうえでも大きな効果をもたらしたと田上氏は話す。

 「不動産会社様などから物件情報をお送りいただくと、それがバッチ処理によって自動的に『いい部屋ネット』に掲載される仕組みになっているのですが、旧システムでは掲載までに4、5時間かかっていたのが、2017年現在は10分程度で掲載できるようになりました。以前のシステムでは『いつになったら掲載されるのか』といったお問い合わせをいただくこともありましたが、今はすぐに掲載されるという状況です。業務の終了間際に掲載依頼をいただいても即座に対応できるので、とても助かっています」(田上氏)

 2台のOracle ExadataをOracle Data Guardによって同期させる構成をとったことで、サービスの可用性も大きく高めることができた。「『いい部屋ネット』は、強い営業力とともに当社の事業を支える柱であるため、常にサービスを停止させない高可用性の確保は経営上の課題でもありました。Oracle Data Guardによる高可用構成により、この課題を解決することができました」と宮田氏は安堵する。

 Oracle ZFS Storageを導入したことで、バックアップ時間の短縮も図られた。以前はデータベースのフルバックアップに15、16時間を要しており、運用における負担も大きかったが、「現在は2、3時間でバックアップが完了するため、運用の負担も大きく軽減できました」と宮田氏はOracle ZFS Storageの導入効果を話す。

 以上、ここでは大東建託が運営する「いい部屋ネット」におけるOracle Exadata導入事例を紹介した。膨大な賃貸物件情報の中からユーザーが求める物件の情報をスピーディかつ的確に提供していくうえで、高いパフォーマンスと可用性、運用管理性を備えたデータベース基盤は要となる存在だ。Oracle Exadataにより盤石の基盤を整えた「いい部屋ネット」は、物件オーナーと入居希望者の間をいち早くつなぐ賃貸住宅情報ポータルとして、今後も鮮度の高い物件情報を提供し続けていく。

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