GEとAppleがIoT対応産業向けアプリをiPadに提供開始、SDKで独自アプリも開発可能にコスト削減や予期せぬダウンタイムの最小化が可能に

AppleとGEは、GEの産業向けIoTプラットフォーム「Predix」を通じて予測データを取得、分析するアプリケーションを、iPhoneとiPad向けに提供する。SDKも用意し、ソフトウェア開発者は独自のIoTアプリケーションを開発可能だ。

» 2017年10月20日 08時00分 公開
[@IT]

 AppleとGeneral Electric(GE)は2017年10月18日、GEの産業向けIoT(Internet of Things)プラットフォーム「Predix」を通じて予測データを取得・分析するアプリケーションを、iPhoneとiPad向けに提供することを発表した。

「Predix」のWebサイト

 両社はiOS向けのPredix用SDK(Software Development Kit)も提供する。iOS向けのPredix SDKは、2017年10月26日(米国西海岸時間)からダウンロードできる。このSDKを利用してソフトウェア開発者は、航空機、製造、ヘルスケア、エネルギーといった産業分野に向けて、装置のオペレーターがiPhoneやiPadを使って自社装置の性能に関する洞察を得たり、可視化したりする独自のIoTアプリケーションを開発できるという。

 例えば、風力タービンの潜在的な問題を、iPhoneを持つ作業者に知らせ、遠隔地にいるチームと協力して、その場で検査、修理したり、関連データを収集したりできる。GEでは、こうした産業用アプリケーションを利用することで、コスト削減や予期せぬダウンタイムの最小化につながるとしている。

 GEの会長兼CEOを務めるジョン・フラナリー氏は、「当社の顧客は、従業員の能力を、モバイル機器を通じて高める必要に迫られている。Appleと当社は共に協力し、産業分野の企業に対して、iPhoneやiPadからPredixによる予測や分析を利用できるアプリケーションを手にする機会を提供する」と述べている。

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