AWS、LinuxサーバOSの次期バージョン「Amazon Linux 2」のLTS候補版を提供開始オンプレミスで利用可能な仮想マシンイメージも提供

AWSは、Linuxディストリビューション「Amazon Linux 2」の「LTS Candidate」(長期サポート候補版)を提供開始した。Amazon EC2用のAMI、Dockerコンテナイメージ、主要な仮想化ソリューション用の仮想マシンイメージで提供されている。

» 2017年12月15日 11時00分 公開
[@IT]

 Amazon Web Services(AWS)は2017年12月13日(米国時間)、AWSのLinuxディストリビューションの次期バージョンである「Amazon Linux 2」の「LTS Candidate」(長期サポート候補版)を提供開始したと発表した。Amazon Linux 2のLTS(Long Term Support)ビルドは追って提供される。

「Amazon Linux 2」のページ

 Amazon Linux 2は、Amazon EC2の最新機能をサポートし、AWSとの統合を容易にするパッケージを含んでいる。

 Amazon Linux 2のコアコンポーネントは以下の通りだ。

  • systemdのサポート」「ツールチェーン」(Glibc 2.25、GCC 7.2.1、Binutils 2.27)、「パフォーマンスとセキュリティを高めるためのコアパッケージセット」を含む基本イメージ
  • AWS上で最適なパフォーマンスを発揮するようチューニングされた最新のLTSカーネル(4.9)
  • 追加ソフトウェアパッケージのAmazon Linux Extrasリポジトリ。このソフトウェアパッケージには、Webおよびデスクトップ開発環境(Python、Go、Node.js、Rust、Rなど)、オープンソースデータベース(MariaDB、PostgreSQLなど)などのソフトウェアアプリケーションが含まれる

 Amazon Linux 2は「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」で使われる、「Amazon マシンイメージ(AMI)」と、「Amazon Elastic Container Service(Amazon ECS)」を含むDocker環境で使われているコンテナイメージで提供される。また「VMware」「Oracle VM VirtualBox」「Microsoft Hyper-V」といった仮想化ソリューションで使われる仮想マシンイメージとしても提供される。これらの仮想マシンイメージは、オンプレミスの開発とテストに使用できる。

 Amazon Linux 2のLTSビルドは5年間の長期サポートが付属し、顧客はLinuxコミュニティーにおける最新のイノベーション成果にアクセスできるという。AWSは、5年間のサポート期間を通じてセキュリティおよび保守更新プログラムを継続的に提供する。また、ユーザー空間のABI(Application Binary Interface)およびAPI互換性も5年間維持する。

 Amazon Linux 2のLTS Candidateは、AWSの全てのパブリックリージョンで提供開始され、Amazon EC2を使っている場合、Amazon Linux 2は追加料金なしで利用できる。

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