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» 2018年06月12日 05時00分 公開

VS CodeからJupyter Notebookを使ってみようVisual Studio Codeで始めるPythonプログラミング(3/3 ページ)

[かわさきしんじ,Insider.NET編集部]
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コマンドパレットにあるJupyter関連のコマンド

 コマンドパレットにも上で見たコンテキストメニューの項目に相当するコマンドや追加のコマンドがある。

コマンドパレットに用意されるJupyter関連のコマンド コマンドパレットに用意されるJupyter関連のコマンド

 セルの実行や移動に関連するコマンドは既に説明した通りなので、他のコマンドについて触れておこう。

 [Jupyter: Select an existing (local) Jupyter Notebook]コマンドは既にJupyter Notebookを起動している場合に、どれをセルの実行に利用するかを選択するのに使用する。[Jupyter: Enter the url of local/remote Jupyter Notebook]コマンドはローカル/リモートで動作しているJupyter NotebookサーバのURLを入力して、サーバに接続するためのコマンドとなる。[Jupyter: Start a new Jupyter Notebook]コマンドは新規にJupyter Notebookを起動する。

 先ほども述べたが、[Run Cell]リンクをクリックすると、「Failed to Detect Jupyter Notebook」といったエラーメッセージが表示されることがある。また、気が付かないうちにJupyter Notebookを幾つも起動していると、同じエラーが発生することもある。こうしたときには、[Jupyter: Select an existing (local) Jupyter Notebook]コマンドを実行して、どれを使用するかを指定してやるとよい。このコマンドを実行したところを以下に示す。

Jupyter Notebookインスタンスの選択 Jupyter Notebookインスタンスの選択

 上の画像では、Jupyter Notebookが3つ表示されている(これは筆者がいろいろとテストしていたからだろう)。ここで、セルの実行に使用するものを選択できる。セルを実行しようして「Failed to Detect Jupyter Notebook」といったメッセージが表示された場合は、このコマンドを実行して、どれを使用するかを指定するとよい(あるいは、1つも起動していないときには[Jupyter: Start a new Jupyter Notebook]コマンドを実行してから、[Jupyter: Select an existing (local) Jupyter Notebook]コマンドを実行する)。

 また、ステータスバーに表示されている[Python 3 Kernel (……)]という部分をクリックすると、そのJupyter Notebookのカーネルを操作可能だ。

Jupyter Notebookの操作メニュー Jupyter Notebookの操作メニュー

 ここではPython 3を実行するカーネルの中断、リスタート、シャットダウンなどを指定できる。[Select another python Kernel]は別のバージョンのカーネルを使用したい場合に利用すると思われる。

ローカルサーバに接続

 最後にWebブラウザで実行中のJupyter Notebookアプリに接続する方法についても見ておこう。ここでは例として、本稿で作成したAnacondaベースの環境を使わずにAnacondaの(base)環境で「jupyter notebook」コマンドを実行している(実際に実行されるのは、ここではAnacondaに付属のjupyter-notebook.exeコマンドとなっている)。

Anacondaプロンプトで「jupyter notebook」コマンドを実行
Anacondaプロンプトで「jupyter notebook」コマンドを実行
WebアプリとしてのJupyter Notebookが起動される
WebアプリとしてのJupyter Notebookが起動される

Jupyter Notebook Webアプリを起動


 ここではWebアプリとしてのJupyter Notebookを使用するのではなく、これをバックエンドとしてVS Codeから接続して実際のコード実行を任せてしまうのが目的だ。そのときに重要なのが、Jupyter Notebookアプリの起動時に表示されているURLだ。これをコピーしておく。そして、コマンドパレットから[Jupyter: Enter the url of local/remote Jupyter Notebook]コマンドを実行する。これにより、次のようなURL入力プロンプトが表示されるので、コピーしておいたURLを貼り付ける。

Jupyter Notebookアプリ(Webサーバ)のURLを入力 Jupyter Notebookアプリ(Webサーバ)のURLを入力

 なお、Jupyter Notebookアプリを起動している場合、[Jupyter: Select an existing (local) Jupyter Notebook]コマンドでも選択肢にそれが表示されるので、そちらを使ってもよいだろう(見えない場合には、上記のように自分でURLを指定しよう)。

 この状態で、[Run Cell]リンクをクリックすると、Webアプリの方のJupyter Notebookでセルの内容が実行され、その結果がVS Codeに表示されるようになる。既にJupyter Notebookを運用しているのであれば、それをバックエンドとして使えるので便利だ。


 本稿ではVS Code用のJupyter拡張機能が提供する機能と、それを使ってJupyter NotebookのセルをVS Codeで実行する方法を見た。Pythonコードを記述する際にうまく活用できれば、VS Codeを利用したPython開発がより快適になるはずだ。

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