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» 2019年11月25日 05時00分 公開

Tech TIPS:【Windows 10】WebブラウザでNovember 2019 Updateのディスクイメージ(ISOファイル)を直接ダウンロードする (1/2)

Windows 10をクリーンインストールする際などに必要なWindows 10のディスクイメージ(ISOファイル)を簡単に入手する方法を紹介する。ちょっとした工夫をすると、MicrosoftのWebサイトからISOファイルを直接ダウンロードできる。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]

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対象:Windows 10


Webブラウザで直接Windows 10のディスクイメージをダウンロードする Webブラウザで直接Windows 10のディスクイメージをダウンロードする
Google Chromeのデベロッパーツールなどを利用することで、直接Windows 10のディスクイメージをダウンロードできる。

 「Windows 10」を新たにインストールしたり、再インストールしたりする際、ディスクイメージ(ISOファイル)があれば、USBメモリやDVDディスクに書き込んで、そこからインストールが行えるので便利である。実験用途で仮想マシンにインストールする場合でも、ISOファイルの方が扱いやすい。

 ディスクイメージは、メディア作成ツールを使えばMicrosoftのWebサイトからダウンロードできるが、Webブラウザの開発者ツール(デベロッパーツール)機能を利用すれば、直接ディスクイメージをダウンロードできる。本稿では、その方法を紹介する。

 ただし、ダウンロード可能なディスクイメージは基本的に最新バージョンのみである(原稿執筆時点では、Windows 10 November 2019 Updateのみ)。互換性のテストなどで、過去に提供されたバージョンが必要な場合は、マイクロソフトの有償サービス「Visual Studio Subscriptions」などを利用する必要がある。過去のバージョンが必要になる可能性がある場合は、新しい機能アップデートが提供される前に、ディスクイメージをダウンロードしておくとよいだろう。

 また、ダウンロードできるWindows 10のエディションは、Windows 10 Pro/Home(プロダクトキーでインストールするエディションが切り替わる)に限られる。EnterpriseやEducationなどのエディションは、「ボリューム ライセンスサービスセンター」や「教育機関向け製品のダウンロードページ」からダウンロードすること。

「メディア作成ツール」でダウンロードする

 Windows 10のディスクイメージは、「メディア作成ツール(MediaCreationTool1909.exe)」でダウンロードするのが一般的だ。このツールは、Webブラウザで以下のWebサイトを開いてダウンロードする(TIPS「『メディア作成ツール』をダウンロードしてWindows 10インストール用のUSBメモリを作る」参照のこと)。

Microsoftの「Windows 10のダウンロード」ページ Microsoftの「Windows 10のダウンロード」ページ
このWebページから「Windows 10更新アシスタント」や「メディア作成ツール」をダウンロードできる。
「メディア作成ツール」の画面(1) 「メディア作成ツール」の画面(1)
ダウンロードしたメディア作成ツールを起動したら、[適用される通知とライセンス条項]画面で[同意する]ボタンをクリックする。
「メディア作成ツール」の画面(2) 「メディア作成ツール」の画面(2)
次の画面で「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択することで、ディスクイメージをダウンロードしたり、インストールUSBメモリを作成したりできる。
「メディア作成ツール」の画面(3) 「メディア作成ツール」の画面(3)
メディア作成ツールを使うと、32bit/64bitの両方の環境に対応できるISOイメージがダウンロードできる。以下で紹介する方法では、どちらか片方ずつとなるため、両方の環境がほしい場合は、メディア作成ツールの利用をおすすめする。
「メディア作成ツール」の画面(4) 「メディア作成ツール」の画面(4)
ディスクイメージをダウンロードする場合は、「ISOファイル」を選択する。
「メディア作成ツール」の画面(5) 「メディア作成ツール」の画面(5)
保存先とファイル名を指定して、[保存]ボタンをクリックすると、ディスクイメージの保存が行える。

 「メディア作成ツール」を使えば、ディスクイメージのダウンロードだけでなく、インストールUSBメモリやDVDディスクの作成も簡単に行える。ただ、ディスクイメージをダウンロードするだけならば、「メディア作成ツール」をダウンロードして操作しなくても、直接Webサイトから入手できる。

Windows OS以外のWebブラウザではディスクイメージを直接ダウンロード可能

 Windows OS以外のスマートフォンやmacOSなどのWebブラウザで、「Windows 10のダウンロード」ページを開いてみよう。上画面とは異なるWebページ(下画面参照)が表示されるのではないだろうか。これはWindows OSでは「今すぐアップデート」を実行したり、「メディア作成ツール」をダウンロードしたりできるWebページを表示し、それ以外の環境ではディスクイメージを直接ダウンロードできるWebページを表示する、といったようにプラットフォームをチェックして、表示するWebページを切り替えているためだ。

スマートフォン上のGoogle Chromeで開いた「Windows 10のダウンロード」ページ スマートフォン上のGoogle Chromeで開いた「Windows 10のダウンロード」ページ
Windows OS版のGoogle Chromeで開いた場合と異なるWebページが開く。この画面を見れば分かるように、直接ディスクイメージのダウンロードが行えるようになっている。

 つまり、Windows OS以外のWebブラウザで「Windows 10のダウンロード」ページを開けば、直接ディスクイメージがダウンロードできるわけだ。とはいえ、直接ディスクイメージをダウンロードするために他の環境を作成したり、スマートフォンでダウンロードしたものを転送したりするのは面倒なだけだ。

 実は、最近のWebブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edge、Mozilla Firefox)では、「開発者ツール」や「デベロッパーツール」などと呼ばれるWeb開発者向けの機能が用意されており、この機能を使うことで、他の環境からアクセスされたようにWebサイトに対してプラットフォームを偽装できる。これにより、Windows PCでも直接ディスクイメージがダウンロードできるようになる。

 「Google Chrome」「Microsoft Edge」「Mozilla Firefox」で、開発者ツール(デベロッパーツール)の呼び出し方などが異なるので、それぞれのWebブラウザで手順を紹介する。

Google Chromeのデベロッパーツールを使う

 Google Chromeの「デベロッパーツール」を使って、他の環境からアクセスされたようにプラットフォームを偽装する方法を解説しよう。Google Chromeを使って、スマートフォン表示にする方法は、Google Chrome完全ガイド「Google Chromeブラウザでスマートフォンサイトをチェックする」も参照してほしい。

 Google Chromeを起動し、右上のメニューボタンをクリックして[その他のツール]−[デベロッパーツール]をクリックする([F12]キーを押すと簡単に起動できる)。デベロッパーツールペインが現れたら、デベロッパーツール内の右上にあるメニューボタンをクリックして[Dock side]を選択、デベロッパーツールペインを下端などに表示するようにして、ブラウザペインを見やすくしておくとよい。

 デベロッパーツールペインにフォーカスした状態で[Ctrl]+[Shift]+[M]キーを押すか、[Toggle device toolbar]アイコンをクリックし、ブラウザペインの表示をスマートフォン表示モードに切り替える。

 後はアドレスバーに「Windows 10のダウンロード」ページのURLを入力すれば、ブラウザペインに「Windows 10のディスクイメージ(ISOファイル)のダウンロード」ページが表示されるはずだ。すでにこのページを開いていたり、Windows OS向けのWebページが表示されていたりする場合は、[Ctrl]+[Shift]+[M]キーを押してモードを切り替えてから、[F5]キーを押してWebページをリロードすればよい。

Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(1) Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(1)
Google Chromeでデベロッパーツールを起動する。Google Chromeのメニューを開き、[その他のツール]−[デベロッパーツール]を選択する。
Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(2) Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(2)
このままではブラウザペインが見にくいので、デベロッパーツールペインの表示位置を変更する。デベロッパーツールペインのメニューを開き、「Dock side]の中から下端に表示するモードを選択する。
Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(3) Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(3)
[Toggle device toolbar]アイコンをクリックし、ブラウザペインの表示をスマートフォン表示モードに切り替える。

 Webページをスクロールして、「エディションの選択」のプルダウンリストを開き、リストから「Windows 10」を選択後、[確認]ボタンをクリックする(注:スマートフォン表示モードでは、マウスカーソルではなく、タップ位置を表す黒い丸でクリックする場所を指示する)。

 原稿執筆時点では、最新のNovember 2019 Updateのみが選択可能であった(以前は、その前のバージョンも選択可能であったのだが、すでに最新版のみしかダウンロードできなくなっているようだ)。

 「製品の言語の選択」画面が表示されたら、このプルダウンリストから「日本語」を選択して、[確認]ボタンをクリックする。

 「ダウンロード」で、[32-bit版ダウンロード]/[64-bit版ダウンロード]のいずれかのボタンをクリックすると、該当するディスクイメージがダウンロードされる。メディア作成ツールを使うと、32bit/64bitの両方の環境に対応したディスクイメージが作成できるが、ここでダウンロードする場合は、どちらかの選択が必要になる。

Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(4) Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(4)
アドレスバーに「Windows 10のダウンロード」ページのURLを入力する。通常モードとは異なり、「Windows 10のディスクイメージのダウンロード」ページが開く。
Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(5) Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(5)
下にスクロールすると表示される「エディションの選択」で「Windows 10」を選び、[確認]ボタンをクリックする。
Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(6) Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(6)
「製品の言語の選択」で「日本語」を選択して、[確認]ボタンをクリックする。
Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(7) Google Chromeのデベロッパーツールを利用する(7)
「ダウンロード」で、[32-bit版ダウンロード]/[64-bit版ダウンロード]のいずれかのボタンをクリックすると、ディスクイメージがダウンロードできる。

 次ページでは、Microsoft EdgeとMozilla Firefoxを使って直接ディスクイメージをダウンロードする方法を紹介しよう。

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