連載
» 2018年09月26日 05時15分 公開

Google Chrome完全ガイド:Google ChromeでFlash Playerを有効にしてコンテンツを再生する

Google ChromeではデフォルトでFlashコンテンツがブロックされ、再生(表示)されない仕様になっています。しかし設定を変更すると再生できるようになります。ブロックされている理由と設定手順、注意点を説明します。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
「Google Chrome完全ガイド」のインデックス

連載目次

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 Google Chrome(以下、Chromeと略)では、デフォルトでFlashのコンテンツの再生ができないようになっています。Flashのコンテンツを含むページをChromeで開くと、その部分が白紙になったり省かれたり、代わりの静止画像が表示されたりします。

 例えば次のページをChromeで開いてみましょう。

 これは開発元のAdobe Systemsが提供している、Webブラウザに組み込まれたFlash Playerのバージョンを確認できるWebページです。ここではFlash Playerのバージョン情報がFlashによって表示されます。しかし、デフォルト設定のChromeでは、標準で組み込まれているはずのFlash Playerのバージョン情報が全く表示されません。

ChromeでFlashのコンテンツが表示されない例 ChromeでFlashのコンテンツが表示されない例

 いまだにFlashコンテンツを使ったWebサイトも多くあり、このままでは不便に感じるユーザーもいることでしょう。そこで本稿ではFlashコンテンツがブロックされている背景に触れつつ、デスクトップ版Chromeを対象としてFlashコンテンツを表示(再生)するための設定と注意点について説明します。

【注意】Flashコンテンツ再生がブロックされている背景とセキュリティ対策

 執筆時点で、Flash Playerには毎月のように脆弱性(ぜいじゃくせい)が報告されています。

 この脆弱性を悪用した攻撃も頻発しています。過去には、開発元のAdobe Systemsによって修正される前に、脆弱性が悪用が始まってしまったこともあります。

 こうした脆弱性が悪用されると、例えば細工されたFlashコンテンツを再生しただけでPCを乗っ取られたり、個人情報が抜き出されたりする危険性があります。

 さらに、開発元のAdobe Systemsは2020年末でFlash Playerのサポートを終了することを表明済みです。すでにFlashの代わりとなる技術も普及しています。

 ChromeでFlashコンテンツの再生がデフォルトでブロックされていること、それが年々強化されているのは、こうした背景があります。

 それでもFlashコンテンツの再生がどうしても必要であれば、一般的なセキュリティ対策に加えて、以下のことについても十分に注意を払う必要があります。

●出どころの不明なコンテンツアップロードサイトでは「許可」を与えない

 後述の手順でFlashコンテンツの再生を許可した場合、それは該当ページのみならず、そのページが含まれるサイト(正確にはドメイン)全体に及びます。つまり、1ページだけ許可したつもりでも、実際には同じドメイン内の全Flashコンテンツが再生できるようになります。

 出どころの不明な(攻撃用プログラムが仕込まれているかもしれない)Flashコンテンツがアップロードされるサイトでは、むやみにFlashの再生を許可しない方がよいでしょう。

●Chromeが用いるFlash Playerを常に最新版にする

 通常、すでに明らかになっている脆弱性は、最新のFlash Playerで解消されています。つまり、常に最新版のFlash Playerを使い続けることで、既知の脆弱性を狙った攻撃による被害を予防できます。

 ChromeのFlash Playerを更新する方法については、本連載の「Google ChromeでFlash Playerを更新する」を参照してください。

Flashのコンテンツがあるページで、素早くFlashを有効化する

 前述のように再生されないFlashコンテンツを持つページに遭遇した場合、以下のようにアドレスバー(オムニボックス)のURLの左隣に表示されるアイコン(「i」や南京錠)をクリックして表示されるメニューで、「Flash」を[許可]にします。

 するとブラウザペインの上端に[再読み込み]ボタンが表示されるので、それをクリックしてFlashコンテンツが再生されるか確認しましょう。

開いているページにあるFlashコンテンツの表示を有効化(許可)する(1/3) 開いているページにあるFlashコンテンツの表示を有効化(許可)する(1/3)
開いているページにあるFlashコンテンツの表示を有効化(許可)する(2/3) 開いているページにあるFlashコンテンツの表示を有効化(許可)する(2/3)
開いているページにあるFlashコンテンツの表示を有効化(許可)する(3/3) 開いているページにあるFlashコンテンツの表示を有効化(許可)する(3/3)

 前述のFlash Playerバージョン確認ページの場合、許可の設定をすることで、正しくバージョン情報が表示されるようになりました。

 上記の設定をすると、ドメイン(URLの「//」から次の「/」までの部分)が同じであれば、その他のページのFlashコンテンツも許可されます。

Chromeの再起動のたびにFlashの有効/無効の設定がリセットされる!?

 上記の設定でもう1つ注意が必要なのは、Chromeを再起動すると許可/ブロックの設定がリセットされてしまうことです。つまり、Chromeを終了したり、Windows OSからサインオフ(ログオフ)したり、PCをシャットダウンすると、その後、また同じページをChromeで開いたときに同じ許可設定を繰り返す必要があります(さもないとFlashコンテンツは再生されません)。

 この設定のリセットを防ぐには、Chromeの実験的な機能に関するページ「chrome://flags」で、設定を変更する必要があります。具体的には[Enable Ephemeral Flash Permissions]という項目で[Disabled]を選択します。

 この項目を見つけるには、ページ上部にある検索ボックスに「Flash Permissions」と入力するのが早いでしょう。あるいは次のURLを指定すると、当該項目までジャンプします。

chrome://flags/#enable-ephemeral-flash-permission



Chromeの再起動のたびにFlashの有効/無効の設定がリセットされないようにする(1/2) Chromeの再起動のたびにFlashの有効/無効の設定がリセットされないようにする(1/2)
Chromeの再起動のたびにFlashの有効/無効の設定がリセットされないようにする(2/2) Chromeの再起動のたびにFlashの有効/無効の設定がリセットされないようにする(2/2)

 Chromeの再起動後、Flashコンテンツの再生を許可したページを開くと、今度は特に再設定しなくてもFlashコンテンツが再生されるはずです。

Flashに関する各種設定を確認する

 すでに設定済みのFlashに関する設定は、Chromeの設定画面の[詳細設定]−[プライバシーとセキュリティ]−[コンテンツの設定]−[Flash]で確認できます。それには次のURLを指定すると手っ取り早いでしょう

chrome://settings/content/flash



 このページでFlashコンテンツの再生を許可するドメインを追加する手順を、以下に記します。

Flashコンテンツに関する設定画面(1/2) Flashコンテンツに関する設定画面(1/2)
Flashコンテンツに関する設定画面(2/2) Flashコンテンツに関する設定画面(2/2)

 複数のドメインを許可する場合は、それぞれ追加する必要があります。例えば「example.jp」を許可しても、「www.example.jp」は許可されません。「example.jp」「www.example.jp」の両方とも明示的に許可する必要があります。

Google ChromeでFlash Playerを更新する」へ→

■関連リンク


■更新履歴

【2018/10/03】「Chromeの場合、Flash PlayerはChrome自身とともに最新版に更新されます。」と記しておりましたが、実際にはその他のタイミングでも更新されることがあります。お詫びして訂正いたします(当該箇所は別記事に移動しました)。またFlash再生がブロックされる背景とセキュリティ対策について加筆しました。

【2018/09/26】初版公開。


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