【 groupdel 】コマンド――グループを削除するLinux基本コマンドTips(259)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、グループを削除する「groupdel」コマンドです。

» 2018年11月16日 05時00分 公開
[西村めぐみ@IT]
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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、グループを削除する「groupdel」コマンドです。

groupdelコマンドとは?

 「groupdel」はグループを削除するコマンドです。

 新規グループを作成する「groupadd」コマンドは連載第258回で、グループのIDや名前を変更する「groupmod」コマンドは次回(第260回)を参照してください。



groupdelコマンドの書式

groupdel [オプション] グループ名

※[ ]は省略可能な引数を示しています。





groupdelの主なオプション

短いオプション 長いオプション 意味
-R ディレクトリ --root ディレクトリ chrootするディレクトリ
-f --force 既存ユーザーのプライマリグループでも削除する(※1)

※1 CentOS 7収録の「shadow-utils 4.1.5.1」は未対応。





グループを削除する

 「groupdel グループ名」でグループを削除します(画面1)。実行にはroot権限が必要です。sudoコマンド(第68回)などを利用してください。

コマンド実行例

groupdel グループ名

(グループを削除する)


画面1 画面1 グループを削除したところ

 なお、ユーザーのプライマリグループとなっているグループを削除してはいけません。さらに、プライマリグループ以外の場合、所属しているメンバーが残っていても削除できてしまいます。注意してください。

 画面2ではグループを作成してユーザーを追加した直後とグループ削除後に「id」コマンド(第228回)を使って、ユーザーの情報がどのように変化したのかを確認しています。

画面2 画面2 グループを作成、削除した際の所属ユーザーの情報を確認したところ

 あるグループがファイルの所有グループになっていた場合、そのグループを削除するとファイルの所有グループが「UNKNOWN」に変わります。「ls -l」では所有グループの欄がグループIDで表示されます。

 画面3では「stat」コマンド(第122回)でファイルの情報を確認しています。testgroupを削除すると、このグループに属していたtestfileの所属グループが、「testgroup」から「1002」に変化しています。

画面3 画面3 グループ削除の前後で、所属するファイルの属性を確認したところ


筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

PC-9801NからのDOSユーザー。PC-486DX時代にDOS版UNIX-like toolsを経てLinuxへ。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。


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