企業のブロックチェーン技術導入をトータル支援 適応領域の相談からAzure BaaSの活用まで――LayerXと日本マイクロソフトが協業

LayerXと日本マイクロソフトが、企業のブロックチェーン技術導入支援で協業。顧客の事業領域やサービスに適したブロックチェーン適応領域などのコンサルティングから、ブロックチェーン基盤「Azure BaaS」を活用した開発の技術支援まで、導入プロセスをトータルで支援する。

» 2018年12月03日 12時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

 LayerXと日本マイクロソフトは2018年11月30日、ブロックチェーン分野で協業を開始すると発表した。ブロックチェーン技術の導入を考える企業を対象に、コンサルティングから開発支援まで一貫したサポートを提供する。

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 日本マイクロソフトでは、2016年にパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上でブロックチェーンインフラの構築を支援するBaaS(Blockchain as a Service)の提供を開始。Nasdaqの「Nasdaq Financial Framework(NFF)」など、既に国内外の多くの企業に活用されている。

 LayerXは、情報キュレーションアプリ「グノシー」を運営するGunosyとFinTech企業AnyPayの合弁会社で、ブロックチェーン技術に特化した開発やエンタープライズ向けブロックチェーン導入、コンサルティングなどを展開している。

 ブロックチェーン技術の導入に対する企業の関心は高く、システムやサービスなどの停止時間がゼロになるゼロダウンタイム運用が可能になることや、改ざん耐性が高いデータの共有による監査の透明化や効率化、スマートコントラクトによる業務フローの自動化や省コスト化といった点に注目が集まっている。その一方で、実際にどのような領域に、どのようにして実装していけばよいのか分からないといった声が多いのが現状だという。

 今回の協業により、そうしたブロックチェーン技術の導入を考える企業に対し、事業領域やサービスに応じたブロックチェーン適用領域などについてのコンサルティングから、Azure上のBaaSを活用した開発の技術支援まで、導入プロセスをトータルで支援していく。

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