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» 2019年01月16日 05時00分 公開

仕事が「つまんない」ままでいいの?(49):「初めての会社選び、どうすればいいの?」――就活でお悩みの学生の皆さんへ (2/4)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]

やりたいことはなくていい

やりたいことがなくちゃ、ダメですか?

 就活の面接ではよく、「あなたがやりたいことは何ですか?」と尋ねられるそうですね。困りませんか? この質問。

 もちろん、やりたいことがある方もいるでしょうが、分からない方もたくさんいると思います。いや、むしろ分からない方の方が多いかもしれません。

 例えば、学生時代にスポーツに一生懸命取り組んでいた。それしか頭になかった。けれども、卒業の時期になって仕事のことを考えなければならなくなった……みたいな方って多いんじゃないでしょうか。「私のやりたいことって何だろう」「面接で何と答えればいいんだろう」と。

 インターネットで、「やりたいことの答え方」を調べると、面接で伝える内容や例文がたくさん出てきます。でも、そうスラスラ答えられませんよね。私も、本当にやりたいことなら自分の言葉で答えられるけれど、ネットにある例文を読んでも、「難しいなぁ。こんなこと言えないよ」と思いますから。

 また、いろんな経験を通じて思うのですが、「やりたいこと」は、経験やできることによって変化します。言い方を変えると、働いた経験がない学生の皆さんにとって、「やりたいことが分からない」のは当然だと思うのです。

 私は、初めての会社を選ぶ上で「やりたいことはなくてもいい」と思います。もちろん、やりたいことがはっきりしているに越したことはないのでしょうが、やりたいことが分からないからといって、あなたに問題があるわけではありません

 それならば、「やりたいことが分からない」と悩むよりも、初めての会社選びは「将来、やりたいことができたときに、それを実現できる能力を磨く場」くらいに捉えていた方が、気持ち的にラクに就職活動に取り組めるのではないでしょうか。

 では、やりたいことがはっきりしていない状態のとき、面接で「あなたがやりたいことは何ですか?」と聞かれたら、どう答えれば良いのでしょう。

 IT企業で人事採用の仕事をしていて、年間、何百人と面接している知人に聞いてみました。

 「これが正しい」という答えはありませんが、大切なのは、本音と、面談での言葉に「つじつまが合うか」だと思いますね。

 例えば、今まで、スポーツを一生懸命やってきて、就活に意識が向かなかった人もいると思うんですよ。その場合なら、「今まで、スポーツに夢中だったので、やりたいことははっきりしていません」と正直に話してもらった方が、つじつまが合うから「なるほどな」と思えるし、目標に向かって努力してきたことは分かります。

 問題なのは、「ウソをつくこと」ですよね。「会社に入る」という短期的な戦術としては、それもいいのかもしれないけれど、年間に何人も面接していると分かるんですよ。「きれいな言葉を並べて、それっぽいことを言っているだけだな」って。

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