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» 2019年01月16日 05時00分 公開

仕事が「つまんない」ままでいいの?(49):「初めての会社選び、どうすればいいの?」――就活でお悩みの学生の皆さんへ (3/4)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]

初めての会社は「相性」で選べ

 では、やりたいことが明確でない人は、何を基準に会社を選べばいいのでしょうか。

 一般的には「有名な会社か」「安定しているか」「給与や福利厚生が充実しているか」などで選ぶことが多いかもしれません。

 私は、「相性が良さそうか」を判断基準にすれば良いのではないかと思います。「相性」とは、「気分良く働けそうか」「楽しく働けそうか」ということです。

 「お金を稼ぐのは大変だ」「だから、仕事なんて楽しいわけがない」と思い込んでいる人もいるかもしれません。でも、働く上で「気分」や「楽しさ」はかなり重要です。なぜなら、気分良く、楽しく働ける環境なら、仕事に前向きに取り組めますし、初めてのことでも挑戦しやすいからです。

 また、仕事は時に大変なこともありますが、気分良く、楽しく働ける会社なら、壁にぶつかっても乗り越えやすい。つまり、相性が良い会社の方が「経験を積みやすい」のです。

 では、「相性」はどこで判断すればよいのでしょうか。

 一つの判断材料は「企業理念」です。

 例えば、私が2017年から複業している「サイボウズ」という会社の企業理念は「チームワークあふれる社会を創る」です。私はこの理念を初めて見たとき、とても共感し、「何をしたいか(職種)」よりも先に、「この会社で働いてみたい」と思いましたし、面接でも最初にそう伝えました。

 でも、一般的な会社の企業理念は、相性が良いか判断しづらいかもしれませんね。なぜなら、「私たちは、お客さまの満足と社会の発展のために〜」といった、似たり寄ったりなものが多いからです。抽象的な企業理念だと、なかなか共感できませんよね。面接で「御社の企業理念に共感し……」とウソを言ってもバレバレです。

 そういうときは、社長の言動に注目してみるのはいかがでしょうか。

 「会社」というものは、人の集団を便宜上「会社」と呼んでいるだけで、本来は「会社」という実態があるわけではありません。ですから、「会社」のことを知ろうとするときには、「会社」を見ようとせずに、そこで働いている「人」を見た方が分かりやすい。そして、会社の代表的な人が社長です。

 どんなに崇高な企業理念を掲げていても、社長の言動が見えない、一致していない会社も多いもの。今はソーシャルメディアやブログなどで社長の言動を知ることは比較的容易です。できるだけ社長の生の声を拾って、共感できるかどうか、信頼できるかどうか、しっくりくるかどうか……その辺りを判断材料にすると良いでしょう。

 また、会社の「中の人」を知るために、インターンに申し込んだり、ミートアップに参加したりするのも良い方法です。あるIT企業でインターンとして働いている大学生は、次のように言っていました。

 インターンを始める前は、ぼんやり「ITエンジニアがいいな」ぐらいに思っていたんですけど、実際に働いてみたら、「この仕事が合ってる」と確信が持てましたし、それ以上に働く環境も大事だということに気付きました。

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