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» 2019年01月16日 05時00分 公開

仕事が「つまんない」ままでいいの?(49):「初めての会社選び、どうすればいいの?」――就活でお悩みの学生の皆さんへ (4/4)

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),@IT]
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職種は固執し過ぎずに

 なお、一言でIT業界と言っても、その業種、職種は多種多様です。また、SIerの場合はIT業界独特の構造があります。「どんな仕事がしたいのか」「どんなレイヤーで働きたいのか」を、事前に調べておくといいでしょう。

 職種がそこまで明確でない場合は、あまり固執せずに、「相性の良い会社」選びに注力した方が良いのではないかと思います。

 また、総合職の場合、職種は自分の意志だけで選べないこともありますので、「自信ないなぁ」「嫌だなぁ」という職種に就くこともあるかもしれません。その場合、「経験すると、感じ方が変わることがある」ことを覚えていると、よいでしょう。

 例えば、私は今、こうして文章を書いていますが、書き始めたきっかけは、どちらかといえば「必要に駆られて」で、それまでは文章を書くのが得意だとも、好きだとも、やりたいとも思っていませんでした。でも、経験を重ねた今は、文章を書く面白さを知り、それが仕事にもなっています。

 また、私はもともとは技術職志望のプログラマーで、「管理職には絶対になりたくない」と思っていたタイプです。でも30代になったとき、他に適任者がいなくてしぶしぶ管理職になりました。けれども実際にやってみたら、「人の成長を支援する仕事も面白いじゃないか」と思うようになり、今では「私の専門は人材育成だ」とまで言っているのですから不思議です。

 もっとも、本当にやりたくないことなら、変に時間をかけて茨の道に進むよりも、別の道に進んだ方がいいかもしれません。それでも、経験値やできることが増えると、やりたいことが見えてくることもありますから、参考程度に覚えていてください。

後は、覚悟だけ

 これまでの話をまとめると、こんな感じでしょうか。

 後は……覚悟かな。これまでも、きっとそうだったと思うのですが、生きていれば、思い通りになること、ならないことがあります。私にも思い通りにならないことがたくさんありました。今こうして、エンジニアではない仕事をしているのも、その結果なのかもしれません。

 でもその分、エンジニアの枠を超えて、新しくやりたいことが見えてきましたし、今の仕事をライフワークだと思えるのです。

 詰まるところは、「置かれた環境の中で、できることをやること」「やりたいことができたときに、できる能力を身に付けること」「環境の変化に合わせて、変化し続けること」なのかなと思います。

 まだ若い皆さんの選択肢は無限大です。仮に一度望むような結果にならなかったとしても、それは失敗ではありません。全ては、自分らしく働くためのプロセスなのですから。

筆者プロフィール

竹内義晴

しごとのみらい理事長 竹内義晴

「仕事」の中で起こる問題を、コミュニケーションとコミュニティの力で解決するコミュニケーショントレーナー。企業研修や、コミュニケーション心理学のトレーニングを行う他、ビジネスパーソンのコーチング、カウンセリングに従事している。

著書「感情スイッチを切りかえれば、すべての仕事がうまくいく。(すばる舎)」「うまく伝わらない人のためのコミュニケーション改善マニュアル(秀和システム)」「職場がツライを変える会話のチカラ(こう書房)」「イラッとしたときのあたまとこころの整理術(ベストブック)」「『じぶん設計図』で人生を思いのままにデザインする。(秀和システム)」など。


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