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» 2019年01月29日 16時03分 公開

スマートストア構築支援に向けた取り組みの一環:日本マイクロソフト、GitHub上でクラウドPOSなどのソースコードを公開

日本マイクロソフトは2019年1月29日、日本独自の取り組みとして、小売業が「スマートストア」構築に使えるキャッシュレス/スマートフォン決済対応POSや、商品マスター/在庫管理システムのソースコードを、GitHub上で公開すると発表した。

[三木泉,@IT]

 日本マイクロソフトは2019年1月29日、小売業が「スマートストア」構築に使えるキャッシュレス/スマートフォン決済対応POSや、商品マスター/在庫管理システムのソースコードを、GitHub上で公開、誰でも無償で活用できるようにすると発表した。当然ながら、これらのコードはMicrosoft Azure上での稼働を前提としている。

 日本マイクロソフトが1月29日に行った説明によると、同社は日本独自の取り組みとして、小売業のスマートストア化に向けた「Smart Storeリファレンスアーキテクチャ」を、同日にGitHub上で無償公開する。

 「Smart Storeリファレンスアーキテクチャ」は、業務シナリオ、サンプルアプリケーション、サンプルソースコード、動作確認用ホワイトペーパーで構成される一連の情報を意味している。当初はスマートチェックアウトシステム、キャッシュレス/スマートフォン決済対応POS、複数店舗の在庫を一括管理できる商品マスター/在庫管理システムの3つのシナリオに対応し、これらに関するリファレンスアーキテクチャを提供する。

 本記事の冒頭で紹介したキャッシュレスPOSや商品マスター/在庫管理システムのソースコードは、上記の「サンプルコード」に相当する。

日本マイクロソフトは、リファレンスアーキテクチャとパートナーソリューションで、スマートストアに求められる要素を包括的にカバーしようとしている
リファレンスアーキテクチャの展開イメージ

 「サンプルとはどれくらいのサンプルなのか」という筆者の問いに、「(POSは)4U Applicationsと一緒に開発したシステムで、実際にそのまま使うことができる」と答えた。ただし、運用支援の仕組みなどは作り込む必要があるという。在庫管理システムについても同様。ソースコードを見て参考にすることもできるし、提供コードの一部あるいは全てを活用することも可能という。

 日本マイクロソフトでは今後、スマートストア関連で物流/サプライチェーン管理など、他のシステムのソースコードも提供していくという。ただしこれらの展開スケジュールについては、ユーザー/業界の反応を見ながら今後決めるとしている。

 Smart Storeリファレンスアーキテクチャには、イオンリテール、トライアル、ローソンが「賛同」しているという。このうちトライアルはMicrosoft Azureユーザーで、もともとシステムインテグレーターであったこともあり、店舗のスマートストア化を既に進めているが、トライアルホーディングス 取締役副会長 グループCIOの西川晋二氏は「全てを自社で作るのは難しい。かといって全てを他社に任せることもできない。いいバランスを見いだす」ため、今回の日本マイクロソフトによる取り組みに期待していると語った。

 今回の「Smart Storeリファレンスアーキテクチャ」は、業務システムの内製率が低い日本においては、システムインテグレーターやサービス提供者に向けたメッセージでもある。日本マイクロソフトはAIやIoT、認証など、リファレンスアーキテクチャにプラグインできるパートナーソリューションのエコシステムを作り上げていこうとしている。同社は2019年3月に開催されるRetail Tech Japanをきっかけに、Smart Storeパートナー/技術者養成の教育ブログラムを展開していくという。

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