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» 2019年02月28日 05時00分 公開

Tech TIPS:MicrosoftアカウントなしでWindows 10のユーザーを新規作成する

Windows 10のPCにサインインする場合、ユーザーアカウントが必要になる。デフォルトではMicrosoftアカウントが要求されるが、実際にはMicrosoftアカウントである必要はない。ローカルのユーザーアカウントを作成する方法を解説する。

[打越浩幸,デジタルアドバンテージ]
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対象OS:Windows 10


メールアドレスを使わないユーザーアカウントを作成したい

 Windows 10で新規にローカルユーザーアカウントを作成する場合、デフォルトでは何らかのメールアドレスを使ったMicrosoftアカウントが要求される。Windows 10とMicrosoftアカウントを組み合わせると、OneDriveを始めとするさまざまなクラウド上のサービスなどが便利に利用できる。

 だがMicrosoftアカウントとは関連付けされていない、(Windows 7のような)単なるローカルユーザーアカウントを作成したいこともあるだろう(「Windows 10で利用できるアカウントの種類と管理方法」参照)。その理由としては幾つかある。

  • 情報漏えいなどが心配なので、クラウド系のサービスとは極力連携させたくない
  • メインのアカウントはすでに持っており、サブ用やテスト用、限定されたユーザー用(社内でも家族内でも)などで使うため、クラウド系のサービスとの連携は不要
  • (C:\Users\の下に作成される)ユーザープロファイルのフォルダ名を、アカウント名と一致させたい

 最後の件について少し補足しておくと、Microsoftアカウントを使ってサインインした場合、ローカルのユーザーアカウント名やユーザープロファイルのフォルダ名は、Microsoftアカウントの先頭5文字をベースにしたものになる。例えば「suzukiichiro123@XXXmail.com」のようなMicrosoftアカウントなら、作成されるローカルユーザー名は「suzuk」となる。

 先頭5文字だけしか使わないのでメールアドレスの名前部分(「@」よりも前の部分)とは一致しないことが多い。また古くからWindows PCを使っているユーザーなら、今までと同じユーザー名のアカウントを作成したいだろうが、これも簡単ではない。

 このような場合は、Microsoftアカウント(メールアドレス)を使わない(関連付けさせない)ローカルアカウントを作成すればよい。これならば、Windows 7の時のような、任意の名前(文字列)を付けたユーザー名を作成できる。本TIPSでは、このローカルアカウントを作成する方法を解説する。

 Microsoftアカウントと関連付けしなくても例えばMicrosoft Storeは利用できるし(認証の不要なもののみ)、必要ならば後でMicrosoftアカウントと関連付けする(切り替える)こともできる。

Microsoftアカウントを要求する、アカウントの追加画面 Microsoftアカウントを要求する、アカウントの追加画面
Windows 10でアカウントを作成すると、デフォルトではMicrosoftアカウント(メールアドレス)が要求される。だが場合によっては、Microsoftアカウントではなく、単なるローカルユーザーアカウントを作成したいこともある。

Microsoftアカウントを使わないローカルアカウントを作成するには?

 Microsoftアカウントを使わないローカルアカウントを作成するといっても、アカウントの追加方法は通常の場合とほぼ同じである。途中でメールアドレスの入力が求められるが、それらをスキップしていけばよい。

 アカウントを追加するには、まず管理者ユーザーとしてWindows 10にサインインし、[設定]アプリを起動して[アカウント]グループを開く。そして、[家族とその他のユーザー]をクリックして、[その他のユーザーをこのPCに追加]を実行する。

ユーザーアカウントの作成(1) ユーザーアカウントの作成(1)
ユーザーアカウントを作成するには、管理者ユーザーでサインインして、[設定]アプリの[アカウント]グループを開き、[家族とその他のユーザー]のリンクをクリックする。

ユーザーアカウントの作成(2) ユーザーアカウントの作成(2)
[その他のユーザーをこのPCに追加]のリンクをクリックする。

 するとユーザー情報の入力画面が表示されるが、ここではMicrosoftアカウント情報(メールアドレス)を入力せずに、先へ進む。

ユーザーアカウントの作成(3) ユーザーアカウントの作成(3)
この画面では、メールアドレスの入力をスキップする。

 次の画面では、一番下の[Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する]を選択する。

ユーザーアカウントの作成(4) ユーザーアカウントの作成(4)
ここでは、一番下の[Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する]を選択する。

 するとユーザー名の入力画面が表示されるので、ローカルアカウントとして作成したいユーザー名を入力する。名前は英字から始まる、最大20文字までの英数字とハイフンやアンダースコア、ピリオドなどの記号が利用可能だ(アプリによっては問題が発生することがあるため、これら以外の記号や日本語の漢字文字などは使わない方がよい)。

ユーザーアカウントの作成(5) ユーザーアカウントの作成(5)
ユーザー名とパスワードを指定する。パスワード欄を空にして先へ進むと、パスワードなしのアカウントを作成できる。

 上の画面でパスワードを入力せずに[先へ]をクリックすると、パスワードなしのユーザーアカウントを作成できる(ローカルセキュリティポリシーで許可している場合)。パスワードなしの場合は、ユーザー名を選択するだけで誰でも簡単にPCにサインインできてしまうので、注意していただきたい。

 パスワードを1文字以上入力した場合は、「セキュリティの質問」(ペットの名前や生まれた場所などの質問)を3つ選択し、それらに対する回答も入力する必要がある(セキュリティの質問は必須)。

 パスワードを忘れてPCにサインインできなくなった場合は、このセキュリティの質問に答えることにより、パスワードをリセットして、新しいパスワードを設定できる。パスワードのリセットはサインイン画面からユーザーが自分で実行できるほか、管理者ユーザーなら、他のローカルユーザーアカウントのパスワードを強制的に再設定することができる。

ユーザーアカウントの作成(6) ユーザーアカウントの作成(6)
パスワードを入力した場合は(確認のために2カ所に同じパスワードを入力すること)、パスワードを忘れた場合に備えて、3つの「セキュリティの質問」の問いと答えも入力する必要がある(省略はできない)。サインイン画面でパスワードを何回か間違えると、「パスワードのリセット」ができる。3つの問いに答えてパスワードをリセットすると、新しいパスワードを設定できる。3つのセキュリティの質問を設定するのが面倒なら、パスワードなしでアカウントをセットアップし、サインイン後にパスワードだけを再設定するという方法もあるが、その危険性については十分理解して利用していただきたい。

 最後に[次へ]をクリックすると、すぐにアカウントが作成される。

ユーザーアカウントの作成(7) ユーザーアカウントの作成(7)
作成されたアカウントをクリックすると、アカウントの種類を変更できる。デフォルトでは「標準ユーザー」として作成されているため、実行できることにはいくらか制限がある。

 作成されたアカウントは、デフォルトでは「標準ユーザー」という種類のアカウントになっているが、[アカウントの種類の変更]をクリックすれば「管理者」アカウントに変更することもできる。

 管理者アカウントにしておけば、管理者権限の必要な操作を行える他、Windows 10 Pro以上のエディションなら、外からこのPCにリモートデスクトップ接続して利用することも可能になる(非管理者アカウントの場合は、外部からのリモートデスクトップ接続はデフォルトでは禁止されている。必要なら手動での許可操作が必要)。なおHomeエディションではリモートデスクトップのサーバ機能(外部から接続して利用する機能)は利用できない(他のPCへリモートデスクトップ接続することは可能)。

作成したアカウントでサインインする

 作成したアカウントで最初にWindows 10にサインインすると、ユーザープロファイルの作成などの初期設定が行われる。自分がどのアカウントでサインインしているかは、[スタート]ボタンをクリックすると表示されるユーザーアイコンをクリックし、メニューから[アカウント設定の変更]を選択すると確認できる。

アカウント情報の確認(1) アカウント情報の確認(1)
サインインしているユーザーの情報を見るには、[スタート]メニューをクリックすると表示されるユーザーアカウントのアイコンをクリックする。表示されたメニューから[アカウント設定の変更]をクリックする。

アカウント情報の確認(2) アカウント情報の確認(2)
この画面では、サインインしているユーザーのユーザー名と権限(標準ユーザーか管理者か)を確認できる。Microsoftアカウントに切り替える(関連付ける)には、画面下にあるリンクをクリックする。パスワードやサインインの方法、「セキュリティの質問」などを変更したければ、左側のメニューにある[サインインオプション]のリンクをクリックする。

作成したローカルユーザーアカウントをMicrosoftアカウントと関連付ける

 作成したローカルユーザーアカウントをMicrosoftアカウントに関連付ける(切り替える)には、この画面にある[Microsoftアカウントでのサインインに切り替える]をクリックする。これを実行するとウィザードが起動するので、後は指示に従ってメールアドレスなどの情報を入力していけば、例えばOneDriveなどを利用できるようになる。

パスワードやセキュリティの質問の変更方法

 自分自身のパスワードや最初に設定した3つの「セキュリティの質問」は、上の画面にある[サインインオプション]から更新できる。

ユーザーアカウント名やユーザープロファイルをコマンドラインで確認する

 実際のユーザー名やユーザープロファイルフォルダ名がどのようになっているかは、コマンドプロンプトを開いて環境変数やフォルダ名を見れば、簡単に確認できる。

アカウント名やユーザープロファイルフォルダの確認 アカウント名やユーザープロファイルフォルダの確認
コマンドプロンプトを起動すると、ユーザーのホーム(ユーザープロファイルフォルダの場所)を簡単に確認できる。USERNAMEやUSERPROFILE環境変数の値でもアカウント名やプロファイルの場所を確認できる。「set u」は、Uで始まる環境変数を全部表示するコマンド。

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