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» 2019年03月18日 05時00分 公開

ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(59):長崎編:ドラクエに学ぶ、アンオフィシャルな場での「縁」の紡ぎ方 (2/3)

[志田山修平,@IT]

「酒場で情報収集」は、ドラクエも現実世界も一緒

 前回の記事で、フリーランスのエンジニアにとって五島のコミュニティーの狭さは案件を獲得できる理由の一つと書きました。

 ただし、いくら狭いコミュニティーでも、何もしないで案件を獲得できるなんて甘いことはありません。私は五島に帰ってきてから「フリーで仕事をしていくためには、自分の足で案件を取らねば」と思い、いろいろな所へ顔を出すようにしました。

 まずは、大人のサンクチュアリこと「PlanetBar(プラネットバー)」というバーに通うことから始めました(バーに入り浸ってるだけ、ともいいます)。

 ドラクエなどのRPGでは、攻略のヒントを得るために酒場に通います。現実の世界でも通じるところがあって、いろいろな人たちが、バー集まっていろいろな話をしています。特にWeb系のエンジニアは島内の絶対数が少ないので、バーで出会ったり、情報を交換したりします。

 エンジニア以外でも、カウンターで隣に座った人と話して、いろいろな通じる部分があって、「一緒に仕事をしましょう」となることがよくあります。マスターに紹介してもらった人と一緒に仕事をするようになったこともあります。

 WebやPCについて質問されて、そのまま相談会が始まることもよくあります。その場ではただの相談会ですが、後日仕事になることもよくあります。

 これは、五島の「コミュニティーの狭さ」と「バーという空間」が相まって起きる独特な現象かもしれません。

 オフィシャルな場で話せないことをお互いに気軽に話せたり、外では質問するのが申し訳ないような取るに足らないことを質問したりできるのは、アンオフィシャルな場だからこその良さだと思います。

 いろいろな知り合いや友達がバーを通じて知り合って、何か面白いことが起きる。それをきっかけにまた新しい人と知り合って、また何かが起きて――お酒抜きだったらつながらないような「縁」が、バーで生まれています。

 このつながり方が五島らしいし、つながっていく感覚が私はとても好きです。これからも、この感覚を大事にしていきたいものです。

勇者たちのサンクチュアリ「PlanetBar

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