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» 2019年05月23日 05時00分 公開

Linux基本コマンドTips(306):【 nautilus 】コマンド――ファイルマネジャーを表示する

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、ファイルマネジャーを表示する「nautilus」コマンドです。

[西村めぐみ,@IT]
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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、ファイルマネジャーを表示する「nautilus」コマンドです。

nautilusコマンドとは?

 「Nautilus」(ノーチラス)は、GNOMEデスクトップ環境を構成するグラフィカルシェルです。端末から「nautilus」コマンドを実行すると、GNOMEの「ファイル」画面を開きます。



nautilusコマンドの書式

nautilus [オプション] [場所(URI)]

※[ ]は省略可能な引数を示しています。





nautilusの主なオプション

短いオプション 長いオプション 意味
-w --new-window 指定した場所(URI)を、常に新しいウィンドウで開く
-n --no-default-window 明示的に指定した場所のウィンドウだけを表示する
--no-desktop デスクトップを管理しない(GSettingsの設定を無視する、※1)
--force-desktop デスクトップを管理する(GSettingsの設定を無視する、※2)
-q --quit 実行中のNautilusを強制終了する
-s --select 指定した場所を選択する(ディレクトリを指定した場合は親フォルダを表示する)

※1 GSettingsはGNOMEデスクトップの設定情報。gsettingsコマンドとdconfコマンドで内容を確認、変更できる。
※2 Ubuntu 18.04 LTSでは--forcedesktopオプションを利用できない。





指定した場所を「ファイル」画面で表示する

 「nautilus ディレクトリ名」で、指定したディレクトリ(フォルダ)を「ファイル」画面で表示します(画面1画面2)。GNOMEデスクトップ環境を使用している場合、通常はnautilusが既に動作しているので、「&」を付けなくてもコマンドラインにすぐ制御が戻ります。

 指定したディレクトリを既にファイル画面で表示している場合、nautilusコマンドを実行しても新たな画面を表示しません。常に新しい画面を表示したい場合は「-w」オプションを使用します。

コマンド実行例

nautilus

(GNOMEの「ファイル」を開く)

nautilus -w .

(「ファイル」の新しい画面でカレントディレクトリを開く)(画面1


画面1 画面1 Nautilusを起動したところ 「Downloads」ディレクトリで「nautilus -w .」を実行した
画面2 画面2 「Downloads」ディレクトリの内容を表示したところ 「ファイル」画面が開き、カレントディレクトリ(「Downloads」フォルダ)の内容が表示された


指定したファイルやディレクトリを「ファイル」画面で選択する

 「nautilus -s 場所」で、指定した場所の親ディレクトリを「ファイル」画面で表示します。さらに画面は指定した場所を選択した状態になります(画面3画面4)。

コマンド実行例

nautilus -s 対象

(GNOMEの「ファイル」画面で対象を選択する)

nautilus -s -w .

(「ファイル」の新しい画面で親ディレクトリを表示し、カレントディレクトリを選択する)


画面3 画面3 ファイルを指定したところ 「Downloads」ディレクトリで「nautilus -s -w photo01.jpg」を実行
画面4 画面4 ファイルが選択されたところ 「ファイル」の新しい画面が開き、「photo01.jpg」が選択状態になった

 「-s」オプションでディレクトリを指定した場合、親ディレクトリを表示します(画面5画面6)。さらにカレントディレクトリが選択された状態になります。

画面5 画面5 ディレクトリを指定したところ 「Downloads」ディレクトリで「nautilus -s -w .」を実行
画面6 画面6 親ディレクトリが表示されたところ 「ファイル」でホームディレクトリが開き、「Downloads」フォルダが選択状態になった


筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

元々はDOSユーザーで「DOS版UNIX-like tools」を愛用。ソフトハウスに勤務し生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当、その後ライターになる。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。地方自治体の在宅就業支援事業にてMicrosoft Officeの教材作成およびeラーニング指導を担当。会社などの"PCヘルパー"やピンポイント研修なども行っている。


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