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» 2019年07月31日 05時00分 公開

山市良のうぃんどうず日記(158):Windows 10トラブル“未”解決事例──スタートメニューに現れた「謎のショートカット」は見ないこと、見えないことに

Windows 10 May 2019 Update(バージョン1903)にアップグレード後、スタートメニューに出現した「ms-resource:AppName/Text」という謎のショートカットが気になって仕方がないというユーザーは少なくないと思います。その正体とは? そしてこのショートカットをどうするべきなのか?

[山市良,テクニカルライター]

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謎アプリ「ms-resource:AppName/Text」のショートカット、クリックしても無反応

 2019年5月のリリースから2カ月以上経過し、Windows 10 May 2019 Update(バージョン1903)にアップグレードを済ませたユーザーは多いと思います。「Windows 10」の使用暦が長く、アップグレードを繰り返してきたユーザーの中には、Windows 10 バージョン1903にアップグレード後、スタートメニューに“不審なショートカット”が突如出現したことに気が付いた人は多いと思います。

 “不審なショートカット”とは、スタートメニューの「その他」に分類された「ms-resource:AppName/Text」という名前のアプリのショートカットです(画面1)。

画面1 画面1 Windows 10 バージョン1903にアップグレード後に出現した謎アプリ「ms-resource:AppName/Text」のショートカット

 このショートカットをクリックしても何も起きませんし、マウス操作で削除することもできません。できることはスタートへのピン留め、タスクバーへのピン留め、ドラッグ&ドロップ操作によるデスクトップなどへのショートカットの貼り付けくらいです。このショートカットがWindows 10 バージョン1809以前にもあったかどうかは確認していません。以前から謎ショートカットとして存在していた可能性もあります。

 この謎の「ms-resource:AppName/Text」ショートカットが出現する明確な条件は定かではありませんが、Windows 10 バージョン1903にアップグレードした全てのPC/ユーザーに出現するわけではありません。

 筆者の周辺にあるWindows 10 バージョン1903にアップグレードした物理PCの4台のうち、最近購入したPC(Windows 10 バージョン1809プリインストールPC)を除く3台のMicrosoftアカウント/ローカルアカウントのユーザー環境で出現しました。Windows 10 バージョン1809にこのショートカットが存在しなかったことは、この問題に気が付いた後にアップグレードしたPCで目視確認しています。

 問題の発生した3台のうち1台には、もう1つの謎アプリ「ms-resource:appDisplayName」のショートカットもありました。こちらは「アンインストール」など、コンテキストメニューの項目が多くなっていますが、「アンインストール」をクリックして実行してもスタートメニューに変化はありませんでした(画面2)。

画面2 画面2 別のPCではもう1つの謎アプリ「ms-resource:appDisplayName」のショートカットも出現。アンインストールを実行してもスタートメニューに変化なし

 先に言っておきますが、このショートカットを削除しようと試行錯誤しても徒労に終わると思います。最悪の場合、現在のWindows 10の利用環境を破壊してしまうことにもなりかねません。謎ショートカットの存在が気になり、削除したくてたまらない人もいると思いますが、スタートメニューの一番下の「その他」までスクロールしないと見えないものですし、クリックしても害のないものです。

 問題の解決を試みるよりも、見て見ぬふりをするのが一番です。おそらく、謎ショートカットの原因は、Windows 10のバグです。「フィードバックHub」を通じてこの問題のフィードバックに対する投票を増やし、今後の「品質更新プログラム」や将来のバージョンで解決されることを期待して待ちましょう。

時(バージョン)を超えて現れた旧「Mixed Realityポータル」の亡霊

 害がないといわれても、その根拠を知りたいという人はいると思います。謎ショートカットの正体を見つけるヒントは、デスクトップにショートカットをドラッグ&ドロップしてそのプロパティを開くと確認できます。

 「ms-resource:appDisplayName」ショートカットのリンク先は「Microsoft.Windows.HolographicFirstRun_cw5n1h2txyewy!App」で、「ms-resource:appDisplayName」ショートカットのリンク先は「Windows.ContactSupport_cw5n1h2txyewy!App」でした。これらは「ストアアプリ」とも呼ばれるユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリを起動するためのショートカットであり、どちらもWindows 10の過去のバージョンにプリインストールされていたものです。

 「Microsoft.Windows.HolographicFirstRun_cw5n1h2txyewy」は、Windows 10 バージョン1709にプリインストールされていた旧「Mixed Realityポータル(Mixed Reality Portal)」アプリのパッケージファミリー名です。現在の「Mixed Realityポータル(Mixed Reality Portal)」アプリは、Windows 10 バージョン1803で「Microsoft.MixedReality.Portal」(パッケージファミリー名:Microsoft.MixedReality.Portal_8wekyb3d8bbwe)に置き換えられました。

 「Windows.ContactSupport_cw5n1h2txyewy」は、Windows 10 バージョン1703まであった「サポートに問い合わせる(Get-Help)」アプリのパッケージファミリー名です。現在は「問い合わせ(Get help)」アプリの「Microsoft.GetHelp」(パッケージファミリー名:Microsoft.GetHelp_8wekyb3d8bbwe)に置き換えられています。

 置き換えられた新しいアプリのショートカットは、スタートメニューの「M」─「Mixed Realityポータル」と、「た」─「問い合わせ」にあります(画面3)。理由は分かりませんが、バージョンを超えて過去のアプリのショートカットがWindows 10 バージョン1903で「ms-resource:AppName/Text」や「ms-resource:appDisplayName」として出現したのです。リンク先は既に存在しないのですから、そこにショートカットが存在するというだけで、特に害はありません。

画面3 画面3 謎のアプリは、存在しないアプリへのショートカット。現在は更新バージョンではなく、別パッケージの新しいアプリに置き換えられた

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