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» 2019年08月08日 10時00分 公開

将来のクラウド活用やDXを見据えた選択を:「オールフラッシュはまだ高い」は本当か? 限られた予算でデータ管理を“モダナイズ”するための最適解

オールフラッシュのメリットは十分に理解しているが、問題は価格──。中堅・中小企業からはそんな声を聞く機会が増えてきた。オールフラッシュストレージは、エントリー向けの最小構成モデルでも導入時に500万円を超えるケースがほとんど。そんな中、ネットアップが中堅・中小企業でも手が届く新たなオールフラッシュモデルを提供開始した。最小構成で270万円からという新モデル「AFF C190」を投入した狙いを、ネットアップの神原豊彦氏と大野靖夫氏に伺った。

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DX時代、ますます加速する“フラッシュファースト”

 いま、ストレージの世界では「オールフラッシュ」への移行が急速に進んでいる。オールフラッシュストレージとは文字通り、フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)だけで構成されるSSDを連結した記憶装置。SSDやNVMeなどのフラッシュディスクは、HDDのような物理的な回転軸を持たず、アクセス性能もはるかに優れている。

 ランダムアクセスはHDDの数倍から数十倍のI/O性能を発揮し、シーケンシャルアクセスでもHDDを大きくしのぐ。既存のSAS/SATA接続のHDDをSSDに置き換えるだけでもアクセス速度は飛躍的に向上し、システム全体のパフォーマンスが大きく向上する。また、回転部分がないため物理的な故障もほとんどなく、消費電力も少ない。従来と同等のパフォーマンスを少ない機器で実現できるため、ラックスペースの削減に寄与する場合も多い。

 こうした数々のメリットから“フラッシュファースト”という考え方も数年前から浸透している。かつてフラッシュメモリは高価であったため、データベースアクセスやVDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)など、パフォーマンスが要求される限られた用途にしか導入できなかった。しかし、技術革新による高性能化、大容量化、低価格化が進むと同時に、重複排除や圧縮といったソフトウェア面での進化により、業務アプリケーションサーバやファイルサーバといった、いわゆるプライマリーストレージとしても採用しやすくなった。実際、プライマリーストレージ向けにストレージをオールフラッシュで刷新し、既存システムのパフォーマンスを劇的に向上させた企業は着実に増えている。

 こうした流れに、さらに拍車を掛けているのがデジタルトランスフォーメーション(DX)のトレンドだ。DX時代に求められる最も重要な要件の一つは「ビジネス展開のスピード」だ。そのためにはシステムの高速化が前提条件となる。無論、これは企業規模の大小を問わない。むしろ中堅・中小規模の企業こそ、大企業と同じ土俵で戦うために、システムの高速化が求められる。オールフラッシュの採用は、不可避的な時代の流れといっても過言ではないだろう。

中堅・中小企業における「オールフラッシュ導入のカベ」を壊す

ALT ネットアップ システム技術本部
ソリューションアーキテクト部 部長
神原豊彦 氏

 しかし、そこには課題もある。ネットアップ システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 部長の神原豊彦氏は次のように話す。

 「オールフラッシュストレージの採用が進んできたとはいえ、実際に導入するのはある程度の規模があり、ストレージに予算を割くことができる企業に限られていました。一番の理由は価格です。中堅・中小企業にとっては、オールフラッシュに移行したいと思っても予算を確保しにくい状況にあったのです」(神原氏)

 問題はコストだけではない。慢性的な人手不足やエンジニアのスキル不足も挙げられる。特にストレージ回りについては、ストレージ環境の構築やキャパシティー管理、バックアップ運用など、専門知識とスキルを持ったエンジニアを専任で抱えられる企業は決して多くない。クライアントPCやサーバなどを管理しつつ、ネットワークやストレージを兼任で面倒を見ている例も多い。

 時間がないことも大きな課題だ。日々の運用業務などに時間を取られ、新たな技術トレンドを調査し、必要なテクノロジーを進んで選択するといった余裕も確保できずにいる。だが、「ヒト、モノ、カネ、時間」といった経営資源が限定的な中、オールフラッシュなど最新技術に投資できずにいることはビジネスで後れを取ることにもつながりやすい。

 「ネットアップが目指したのは、そうした価格面でのカベを壊すことでした。その上で、オールフラッシュならではのメリットを中堅・中小企業に提供し、そのビジネスを後押ししたいと考えたのです」(神原氏)

最小構成で270万円。実効容量を保証する「ギャランティープログラム」も用意

 そうした考えに基づき、ネットアップが新たに提供開始したのが、オールフラッシュストレージ製品「NetApp All Flash FAS(AFF)C190」だ。フラッシュの中でも大容量化と低価格化が進んだSAS SSD(ドライブ当たり容量960GB)を採用することで、既存ラインアップのローエンド製品「A220」の約半額、最小構成で270万円(税別)からという低価格に抑えた。

ALT 最小構成で270万円からという低価格に抑えたオールフラッシュストレージ製品「NetApp All Flash FAS(AFF)C190」
ALT エントリー向けオールフラッシュストレージ製品「NetApp All Flash FAS(AFF)C190」。2Uサイズに2つのコントローラーを搭載した高可用性構成が可能で、960GB SSDが8本/12本/18本/24本の4構成を用意する

 特に中堅・中小企業の場合、レガシーシステムを高速化したいというニーズが強い。例えば、工場などの製造現場や店舗などの販売現場では、小規模な「Oracle Database」や組み込みの「Microsoft SQL Server」といった商用データベースがバージョンアップされないまま稼働していることも少なくない。バージョンアップによるアプリケーションの改修や、影響範囲を調査する手間を考慮してのことだ。ネットアップ システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 シニアソリューションアーキテクトの大野靖夫氏は「そうした環境でもオールフラッシュ導入の効果は高い」と話す。

ALT ネットアップ システム技術本部
ソリューションアーキテクト部
シニアソリューションアーキテクト
大野靖夫 氏

 「ストレージのメデイアをHDDからSSDへ移行するのであれば、ソフトウェアレベルでの改修やチューニングは必要ありません。稼働環境のハードウェアをHDDからSSDに置き換えるだけで、システムのパフォーマンスを劇的に向上させることができます。もちろん、現場ではそのことを理解していることが多いのですが、レガシーなシステムについては十分な予算を割きにくいという事情があります。低価格のオールフラッシュストレージは、そうした企業の課題に応えていく製品でもあります」(大野氏)

 一方で、「導入コスト」というハードルが下がっても、オールフラッシュストレージは、「ワークロードによっては期待したレベルの重複排除や圧縮といった技術の効果が出ない」といった課題も少なくない。ネットアップでは、この「導入後の効果」についても画期的な仕組みを用意している。それが「ネットアップギャランティープログラム」だ。

ALT 論理容量に対してワークロードを問わず3倍の実効容量を保証する「ギャランティープログラム」

 「ギャランティープログラムは、AFFの論理容量に対してワークロードを問わず3倍の実効容量を保証するプログラム。VDIなどの特定のワークロードであればさらに高い実効容量を保証します。仮に3倍のストレージ容量が満たされない場合、導入から180日以内であれば、要望に応じてネットアップ技術者がアセスメントを実施し、追加のドライブやシェルフを無償提供します」(大野氏)

 オールフラッシュストレージは、圧縮や重複排除といった技術により、ユーザーが実際に利用可能な容量を物理容量よりも拡張できる。そして周知の通り、ネットアップは圧縮や重複排除技術のパイオニアだ。ネットアップのストレージ製品はこれまでも実効容量確保に優れていたが、さらにその「効果を保証する」ことで、ユーザーは導入後の運用効果についても全く心配なく導入できるようになったというわけだ。

エントリーモデルでもエンタープライズ機能が利用可能

 とはいえ、低価格化のために機能が犠牲になるのでは意味がない。AFF C190は、ハイエンド製品「A800」も含めた他のラインアップと同じく、ストレージOSとして「NetApp ONTAP 9」を搭載。エンタープライズ向け機能をセットにした、Flash Bundleに含まれる機能を全て利用できることも大きな特長だ。

 具体的には、マルチプロトコル対応をはじめ、インライン重複排除・圧縮、シンプロビジョニング、Snapshotなどの機能を搭載し、優れたストレージ効率を実現。重要なアプリケーションデータを保護する機能として、多くのユーザーから支持されているミラーリング機能「SnapMirror」も利用できる

 さらにONTAPの新バージョンで追加された「SnapMirror Synchronous」(同期型SnapMirror)を利用すれば、データ損失ゼロのBCP/DR対策が実現できる。リカバリーも高速で、ボリューム単位で柔軟に制御可能だ。

 クラウドと連携し、使用頻度が低いデータをクラウドへ自動的にティアリングする「NetApp FabricPool」を利用できる点もポイントだ。FabricPoolを利用すれば、ユーザーの利便性を損なうことなく、ストレージ効率をさらに高めることができる。セットアップは簡単で、エンドツーエンドの暗号化など、強固なセキュリティも提供。ティアリング先も「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform(GCP)」「IBM Cloud」といったパブリッククラウドの他、オンプレミスのプライベートクラウドもサポート。AFF C190にはFabricPoolのライセンスも含まれており、最初の10TB分が無償で提供されるため、コストを抑えたストレージのクラウド連携が可能になる。

ALT 「NetApp FabricPool」を利用すれば、コストを抑えたストレージのクラウド連携が可能になる

 安定運用を支援するAIベースのストレージ予測/分析サービス「NetApp Active IQ」も大きな魅力だ。Active IQでは、ストレージ管理に関する実用的な情報や推奨事項をAIが判断して提供。予測に基づいて自己回復を行ったり、環境全体をいつでも分析したりできるダッシュボードも提供する。ONTAPの新バージョンでは、パフォーマンス分析/予測や、データ保護にリスクを持つボリュームの識別、オールフラッシュへ移行すべきワークロードの推奨などを行う機能も追加された。この他にも、さまざまなエンタープライズ機能が標準/オプションで提供される。

将来のクラウド活用やDXを見据えた“投資”をサポート

 なお、ネットアップには既存システムの高速化だけではなく、「DXの取り組みのためにスモールスタートでオールフラッシュを導入したい」という声も多く寄せられているという。

 「例えば、製造現場におけるIoTやAIの取り組みです。PoC(概念実証)を開始する際にはクラウドが利用できますが、いよいよ本番という際には、オンプレミスで大規模にデータを収集・分析するケースも出てきます。オンプレミス環境に“スモールスタートできるオールフラッシュストレージ”が求められるのです。AFF C190はそうした用途にもマッチすると考えます」(神原氏)

 ただDXの取り組み以前に、既存システムの運用効率化/コスト削減という課題を解決しなければならないのはどの企業も同じだ。特にクラウド活用は、そうした課題解決の上でもはや不可欠となっている。その点、低価格でありながらクラウドへの自動ティアリングなどの機能も持つAFF C190は、まだクラウドを利用していない多くの企業にとって、クラウドへの門戸を開く一つのきっかけとなる製品ともいえるだろう。大野氏は次のように説明する。

 「現時点でクラウドを利用していない企業でも、DXや働き方改革のトレンドが加速する中で、クラウド活用を積極的に考えざるを得ないタイミングは必ず到来します。そうなったときに、突然クラウドに移行しようとしても多くの苦労を伴います。それならば、数年後のクラウド移行を見据えて、今からできることをしておく方が合理的ではないでしょうか。クラウドに対応したAFF C190は、オールフラッシュの魅力を低価格で提供するとともに、企業が少しずつクラウドに向き合っていくことを支援する製品でもあります」(大野氏)

 一方、神原氏は「エンタープライズ機能がコンシューマー向け機能のように使いやすくなってきた」ことを強調する。

 「これまでストレージ管理やインフラ構築には、専門的なスキルやノウハウが必要でした。そのため多くの企業にとって、導入コストだけではなく、人材確保やスキル獲得なども含めた管理コストが重荷になりがちだったと思います。しかし、今日のエンタープライズ製品は、スマートフォンのように簡単に利用できるようになりつつあります。AFF C190ではクラウドバックアップや遠隔地DRなども苦労なく行えるはずです。ぜひこのメリットを享受し、これまでの課題解決に役立てていただきたいと思います」(神原氏)

 オールフラッシュへ移行するメリットは明白だ。ただ、投資する以上はメリットを最大化し、確実にROIを高めることが求められる。そうした中、オールフラッシュストレージ導入のハードルを大幅に引き下げるとともに、高度な機能と使いやすさ、さらにギャランティープログラムという安心も提供するAFF C190は、多くの企業にとって心強い味方になるはずだ。

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提供:ネットアップ合同会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2019年9月13日

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