【 vgremove 】コマンド――ボリュームグループを削除するLinux基本コマンドTips(339)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、LVMのボリュームグループを削除する「vgremove」コマンドです。

» 2019年09月20日 05時00分 公開
[西村めぐみ@IT]

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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、LVMのボリュームグループを削除する「vgremove」コマンドです。

vgremoveコマンドとは?

 「vgremove」はLVM(Logical Volume Manager)のボリュームグループを削除するコマンドです。

 Linuxでは当初、HDDなどに直接ファイルシステムを割り当てて管理していましたが、現在では、物理ボリュームをまとめて仮想化されたボリュームグループを作り上げた後、それを論理ボリュームに切り分けて管理する仕組みLVMが取り入れられています。例えば、CentOSでは、デフォルト設定のインストールで論理ボリュームを使用します。

 実際にLVMの仕組みを使うには、まず「pvcreate」コマンド(連載第335回)で物理ボリュームを作成します。その後、「vgcreate」コマンド(連載第336回)を使って、物理ボリューム上にボリュームグループを作り上げます。最後に「lvcreate」コマンド(第337回)を使って、ボリュームグループ上に論理ボリュームを作成します。

 物理ボリュームを直接使うのではなく、論理ボリュームを作り上げて記憶領域を管理することで、LVMでは複数の物理的なディスクを1つにまとめて大容量のファイルシステムを構築したり、ファイルシステムのサイズを後から変更したりする操作が可能になります。



vgremoveコマンドの書式

vgremove [オプション] ボリュームグループ名……

※[ ]は省略可能な引数を示しています。





vgremoveの主なオプション

短いオプション 長いオプション 意味
-y --yes 全ての問い合わせに対し「y」を入力したものとして実行する
-f --force 処理内容を確認せず、強制的に実行する
-t --test 実行せず、処理内容だけを表示する
-v --verbose 付加情報を表示する


ボリュームグループを削除する

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