【 eject 】コマンド――CDやDVDメディアをイジェクトするLinux基本コマンドTips(359)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、CDやDVDなどのリムーバブルメディアをイジェクトする「eject」コマンドです。

» 2019年11月29日 05時00分 公開
[西村めぐみITmedia]

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 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、CDやDVDなどのリムーバブルメディアを取り出せるようにイジェクトする「eject」コマンドです。

ejectコマンドとは?

 「eject」はCDやDVD、Blu-ray、テープなどのリムーバブルメディアをイジェクトするコマンドです。マウント中のメディアに対しては、ejectコマンドがアンマウント処理を施した後にイジェクトします。



コマンドの書式

eject [オプション] デバイス名またはマウントポイント

※[ ]は省略可能な引数を示しています。




ejectの主なオプション

短いオプション 長いオプション 意味
-d --default デフォルトのデバイス名(cdromなど)を表示する
-X --listspeed CD-ROMドライブで使用できる速度を一覧表示する
-x 速度 --cdspeed 速度 ドライブの最大速度を設定する(-Xで取得した速度を用いる)
-i onまたはoff --manualeject onまたはoff ドライブにある取り出しボタンによるイジェクトを有効(on、1)または無効(off、0)にする
-a onまたはoff --auto モード 自動イジェクトモードを有効(on、1)または無効(off、0)にする
-t --trayclose ドライブのトレイを閉じる
-T --traytoggle ドライブのトレイが開いていたら閉じる(閉じていたら開く)
-r --cdrom CD-ROM(DVDやBlu-rayを含む)をイジェクトする
-q --tape テープデバイスをイジェクトする
-s --scsi SCSIデバイスをイジェクトする
-F --force デバイスの種類を問わずイジェクトする
-m --no-unmount マウント中のデバイスでもアンマウントしない
-M --no-partitions-unmount 指定したデバイス上の他のパーティションをアンマウントしない
-p --proc /proc/mountsを使用する(通常は/etc/mtabを使用)
-n --noop 実際には動作せず、デバイスの表示だけ行う
-v --verbose 詳細な情報を表示しながら実行する


リムーバブルメディアをイジェクトする

 「eject」でリムーバブルメディアをイジェクトします。マウントしている場合は、アンマウントしてからイジェクトします。また、デバイスが対応している場合はトレイを開きます。開いているトレイは「eject -T」で閉じます(※1)。

※1 「-T」はトグルオプション。トレイを開いていたら閉じる、閉じていたら開くという動作を行う。



コマンド実行例

eject

(リムーバブルメディアをイジェクトする)

eject -T

(トレイを開いていたら閉じる、閉じていたら開く)

eject -v

(情報を表示しながら実行する)


 画面1のようにejectコマンドは実行結果を表示しません。実行内容を確認したい場合は「-v」オプションを使用します。

画面1 画面1 リムーバブルメディアをイジェクトしたところ


rootがマウントしたリムーバブルメディアをイジェクトする

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