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» 2019年12月16日 09時40分 公開

TCOが最安:Googleが「Google Compute Engine」に「E2」を追加、「N1」よりもコストメリットが高い

Googleは、「Google Compute Engine」で提供する仮想マシンの新タイプ「E2」を発表した。E2は、信頼性の高い安定したパフォーマンス、柔軟性、低い総所有コストが特徴だ。大規模なインスタンスサイズやGPU、ローカルSSDが不要なN1ユーザーには、E2への移行を勧めるという。

[@IT]

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 Googleは2019年12月12日(米国時間)、Google Cloud PlatformのIaaS「Google Compute Engine」で提供する仮想マシン(VM)に対して、新タイプ「E2」を発表した。E2は、「汎用(はんよう)マシンタイプ」ファミリーの新しいマシンタイプ。動的リソース管理による信頼性の高い安定したパフォーマンスや柔軟な構成、Googleが提供するVMの中で最低の総所有コスト(TCO)が特徴だ。

 Google Compute Engineでは、ワークロードに合わせて、汎用マシンタイプの他に「メモリ最適化マシンタイプ」「コンピューティング最適化マシンタイプ」からVMを選択できる。これまでの汎用マシンタイプでは、「N1」と「N2」という2種類を用意していた。

 今回のE2は現在、β版である。E2は同等構成のN1に近いパフォーマンスを提供し、次のような特徴を備えている。

  • 低いTCO Google CloudのVMの中でTCOが最も低く、N1と比べてTCOを31%節約できる
  • 一貫したパフォーマンス E2 VMでは、一貫して低い料金で信頼性の高い安定したパフォーマンスを享受できる。他のクラウドプロバイダーが提供する類似のオプションとは異なり、E2 VMは、スロットリング(人為的な負荷の抑制)や複雑な料金の適用を受けることなく、高いCPU負荷が続くことに耐えられる
  • 柔軟性 E2 VMでは、仮想CPU(vCPU)は16個まで、メモリは128GBまで選択できる。さらに事前定義された15種類の新しい構成やカスタムマシンタイプ(マシンタイプを簡単にカスタマイズできる機能)を使用して、必要なリソースだけをプロビジョニングすることが可能だ

 E2 VMは、業界標準のIntelまたはAMDのx86互換プロセッサをベースにしているため、コードの変更や再コンパイルを行うことなく利用できる。

 Webサーバやビジネスクリティカルなアプリケーション、中小規模データベース、開発環境など幅広いワークロードに適している。Googleによれば、「既存のN1で円滑に稼働しているワークロードがあるものの、大規模なインスタンスサイズやGPU、ローカルSSDが不要な場合」は、E2への移行を考えるとよい。

 「極めて要求の厳しいワークロード以外については、E2は、N1と同様のパフォーマンスを大幅に低い料金で提供できるだろう」(Google)

動的リソース管理に優れる

 E2 VMは、レイテンシ要件の厳しいGoogleサービス用に開発されたリソースバランシング技術を使用する。つまり、ハードウェアリソースを有効利用することでコストを抑えており、低料金の形で還元しているという。

 さらに、GoogleのカスタムCPUスケジューラーとパフォーマンスを考慮したライブマイグレーションにより、パフォーマンスに重点を置くとともに、リソース共有に関連する問題からワークロードを保護している。

E2マシンタイプは10種類以上に分かれている

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