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» 2019年12月19日 08時00分 公開

三大クラウドの価格性能比は?:「AWS」「Azure」「GCP」の処理性能を比較、Cockroach Labsがレポートを公開

Cockroach Labsは、主要クラウドサービスの処理性能を比較した年次レポートの最新版を公開した。1年前とは大幅に結果が異なることと、3つの主要クラウドごとの性能差よりもマシンタイプごとの性能差が意味を持つことが分かった。

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 Cockroach Labsは2019年12月11日(米国時間)、主要クラウドサービスの処理性能を比較した年次レポートの最新版「2020 Cloud Report」を公開した。

 2018年のレポートでは、「Amazon Web Services」(AWS)と「Google Cloud Platform」(GCP)を比較。今回は「Microsoft Azure」も比較対象に加えた。

 Cockroach Labsは1000以上のベンチマークテストを行い、3つのサービスの処理性能を比較した。TPC-Cベンチマークの他、CPUやネットワークスループットとレイテンシ、ストレージリードライト性能などを調べた。

ベンチマーク結果はどうだったのか

 同社によれば、クラウドサービスが新しいハードウェア(マシンタイプ)を採用すると結果が変動するため、定期的に再評価することが重要だという。例えば、2017年時点のテストではAWSとGCPの性能はほぼ同等だったが、2018年にはAWSの性能がGCPを40%上回っていた。

 今回はGCPのTPC-Cベンチマーク結果が2018年比で顕著に向上したことで、3つのサービスの最高性能は同等レベルとなった。これが最大の注目点だと、Cockroach Labsは述べている。

 次の図は1分間当たりの最大トランザクション数(tpmC)を比較した結果だ。AWSの数値が最も高いものの、GCPの1.046倍であり、ほぼ同等レベルだ。Cockroach Labsは「性能ではAWSが最も高得点だったが、重要なのは価格性能比ではないだろうか」と指摘している。

3つのクラウドサービスの最大tpmC値(出典:Cockroach Labs

 Cockroach Labsは、OLTP(オンライントランザクション処理)データベース「CockroachDB」を手掛けている。このため、テスト結果ではトランザクションワークロードに注目し、主にTPC-Cを中心としたベンチマークテストを実施した。

 主なベンチマークカテゴリーで同社が使用したツールはそれぞれ以下の通り。全てオープンソースのツールであるため、誰でも結果を再現できるとしている。

  • 全体的なワークロード性能 TPC-C
  • CPU stress-ng
  • ネットワークスループットとレイテンシ iPerf、ping
  • ストレージI/Oリードライト sysbench

TPC-C性能で何が分かるのか

 Cockroach Labsはブログ記事で、TPC-Cベンチマーク結果のハイライトを紹介している。

 TPC-Cは、多数のオンライントランザクションを一度に処理する電子商取引ビジネスを想定した性能を評価する。評価指標は2つある。tpmCと、処理1件に必要な費用(price per tpmC)だ。この値は価格性能比を表す。

 次の図は、各クラウドサービスとマシンタイプの最大tpmCを示している(p90レイテンシが5秒以内である場合)。AWSを黄色、Azureを赤色、GCPを青色で示した。「AWS c5d.4xlarge」の性能が最も高い。

クラウドサービス(マシンタイプ)ごとの最大tpmC(出典:Cockroach Labs

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