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» 2020年03月18日 10時00分 公開

数百人から数万人が参加できる:人気ゲームを支える「エンジン」が、企業の次世代コミュニケーション基盤として有望な理由とは?

働き方改革ではテレカンファレンスが可能な環境構築を求める声が多い。「VRやARを活用すれば画期的な情報共有ができるはずだが、これらのXR系技術についてどこから手を付けたらよいのか分からない」、こう思っていないだろうか。実はゲーム業界で磨かれた上で、XRソリューションを盛り込み、クラウドサービスでも使える通信エンジンがある。

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エンタメをにぎわせるXR技術がビジネスにやってくる

 仮想空間でアバターを用いてプレイする仮想現実(VR)ゲームや、アバターを用いたVTuber(Virtual YouTuber)、バーチャルライブなど、エンターテインメント領域では「XR」すなわち、VR/拡張現実(AR)/複合現実(MR)を活用した新たな楽しみ方が広がっている。エンターテインメントの世界では何よりも「楽しい」ことが正義だ。よりエキサイティングで、よりリアリティーある没入感を目指し、日々激しい競争が繰り広げられている。エンターテインメントには最新技術が集結し、ユーザーからのフィードバックに鍛えられながら開発が進んでいる。

 対応するハードウェアデバイスも増えている。ゲーム向けの「PlayStation VR」や「Oculus Quest」の他、「Microsoft HoloLens 2」やAR用のグラスなど、XR向けのデバイスは次々と広がりを見せている。さらに、新しい通信技術として「5G」の一般提供が始まろうとしている。高速通信が可能になれば、新たな表現や可能性が広がるのは想像に難くない。こうした新技術の活用はエンターテインメントだけではなく、今後ビジネスや働き方にも波及していくと考えられる。

 例えばテレカンファレンス(テレカン)。働き方改革でテレカンは不可欠ともいえる。テレカンではこれまでビデオ会議が使われてきたが、XRを活用した仮想的なコミュニケーションもじわじわと増えてきている。

 今まで、仮想空間に大人数が集結するのはアイドルのライブやオンラインゲームが定番だった。仮想空間でイベントを開催できれば、新型ウイルス感染症の対応策にもなる。在宅が推奨されて自由なビジネス活動が進まない状況を打開するために、バーチャル展示会やバーチャルイベントの需要が増えており、仮想空間で大人数が何かを一緒に体験できるような場への要望が急速に高まっている。

 しかし数人が参加するテレカンと、数百人から数万人が参加するイベントでは、必要なインフラや技術が変わってくる。実現するに当たり、ヒントになるのがエンターテインメントの世界で培われた技術だ。

オンラインゲームの研究開発で培ったサーバやネットワーク技術が強み

monoAI technology代表取締役 本城嘉太郎氏

 「若いころはゲーマーでした。『Diablo』のようなゲームを作りたくて、起業しました」とmonoAI technology(旧モノビット) 代表取締役 本城嘉太郎氏は言う。DiabloとはMORPG(複数プレイヤー参加型オンラインRPG)の先駆けだ。モノビットの前身となる会社は2005年に創業した。

 モノビットの前身も合わせると同社の歴史は15年近くある。当初からリアルタイム通信の研究開発を進めていたため、いち早くゲームのインフラ管理からコンテンツまで一貫して制作できる体制を確立できた。スマートフォンゲームが登場し始めたころ、まだ通信技術を持つゲーム会社は少なく、2013年からは同社が持つリアルタイム通信ライブラリ(通信エンジン)を「モノビットエンジン」としてゲーム会社を中心に提供している。

 2016年にはVRやARに特化したVRエンターテインメント事業部を設立、続いてモノビットエンジンにゲーム業界で広く使われているゲーム開発エンジン「Unity」専用の無料アセット「Monobit Unity Networking(MUN)」を発表した。MUNは通信インフラやサーバの知識を持つエンジニアがいなくても、リアルタイムのコミュニケーションやマルチプレイのコンテンツを容易に開発できる点で画期的だった。

 さらに2016年にはオンラインゲームをテーマとした技術解説書『オンラインゲームを支える技術』の著者、中嶋謙互氏が同社CTO(最高技術責任者)としてジョイン。中嶋氏がモノビットエンジンを「再定義」してリフレッシュしたものが「Ver2.0」で、現在の主流になっている。

Monobit Unity Networking 2.0のシステム概要
モノビットエンジン代表取締役社長 安田京人氏

 モノビットエンジンの代表取締役社長を務める安田京人氏は次のように話す。「中嶋の知見が加わることで、超高負荷の状況でも低遅延での通信を実現し、サーバの性能を最大限引き出せるようになりました。これはMicrosoft AzureやAmazon Web Servicesなどのパブリッククラウド環境でインフラコストを低減させることにもつながります。パケットの送信間隔や送信量にもよりますが、サーバ1台当たり最大で約6万の同時コネクションを実現できる性能が強みです」

 強みは性能だけではなく、手軽さもある。クラウドサービス版となる「モノビットエンジンクラウド」を使えば、サーバの設置や運用が一切不要。メールアドレスを登録すればMUNを使える。20同時接続までなら無料で利用できる。Microsoft Azure上で稼働しているため、Windows環境やHoloLensとの親和性が高いという特徴もある。

 これまでモノビットエンジンはゲーム会社を中心に利用されてきたが、近年ではゲーム以外の領域への展開も進んでいる。「仮想空間内でコミュニケーションを取る」ために培ってきたXRとインフラの技術が、ゲーム以外の領域にも波及してきているのだ。特に「モノビットエンジンクラウド」は小規模なコミュニケーションを実現するための基盤として役立っている。

 例えば製造業。近年、開発の早い段階から3D CADで立体的な設計図を作ることで、開発後半の手戻りを減らすフロントローディング型への移行が進んでいる。このときコミュニケーションが重要になる。3D CADデータを用いるとしても、メンバーが別々にファイルを閲覧して電話でやりとりするのでは話がうまくかみ合わない。XR技術を用いて仮想空間内で3D CADデータをリアルタイムで共有することで、効率的で有効なコミュニケーションが生まれる。

 不動産で注目している企業もある。もともと不動産は人がリアルに集まる場を提供してきたが、今後を見越してバーチャルオフィスを実現するソリューションに出資しているのだ。

モノビットエンジン事例:生産ラインの設計図を仮想空間に展開し、アバターでコミュニケーション

 ゲーム以外で導入を決めた国内事例を見てみよう。まずは平田機工。生産設備やシステムの設計、製造、販売を行う熊本県のメーカーだ。顧客には国内外の大手製造企業が多い。顧客との打ち合わせは、対面やTV会議、電話会議にて設計図を見ながら行っていたが、実際の生産設備はまだ無いことから、設備イメージの認識や共有に多大な時間を費やしていた。

 そこで「Monobit Unity Networking 2.0」と「VR Voice Chat」を用いて、顧客ごとに同社が作成した設計図の3D CADデータを仮想空間内に展開し、遠隔地から許可された関係者のみがアバターで参加することで、バーチャル生産設備を目の前にしながら、リアルタイムのコミュニケーションを行うことができるサービスを提供するようにした。VRの特性を生かすことで、設計段階から効率良く設備イメージのすり合わせができているという。

平田機工の事例 3D CADデータをVR空間内に展開し、複数人で共有し、コミュニケーションをスムーズに行える自社システム

 もう1つの事例はサン電子だ。同社が製造、販売するARスマートグラス「AceReal One」は、経験の浅い現場作業者の業務を効率的、効果的にサポートしながら育成するなど、製造現場が抱える課題の改善を実現するウェアラブルデバイスである。スマートグラスを装着した現場作業者と遠隔地の熟練者をつなぐビデオ通話のリアルタイム通信に「実績」「音質」「複数人数利用」などの特徴があるモノビットエンジンを採用した。これにより、機器の施工やメンテナンス作業などに経験の浅い現場作業者が従事する場合であっても、スマートグラスを着用することで、遠隔地にいる熟練者がスマートグラスのカメラを通じて現場作業者の目線で的確に作業を把握できる。さらに高品位の通信と音声チャットによるストレスの少ないコミュニケーションを可能にするなど、遠隔作業支援による省力化と品質向上の両立を実現している。

サン電子の事例 両眼シースルーのARスマートグラスとARトータルソリューションを使って、眼前で作業確認ができる

 これらの事例から分かるように、仮想空間で3D CADデータを共有しながら対話したり、VRゴーグルやARグラスで作業を支援したりするなど、新しいコミュニケーションが既に実現している。仮想空間の会議ではさらにホワイトボードや画面を共有したり、チャットの会話を人工知能(AI)で翻訳したりするなどの機能を盛り込むこともできる。

 最近では介護や医療からも高い期待が寄せられている。これまでもHoloLensを用いて医療従事者が3Dの診断結果を共有して手術計画を立てたり、医学生の学習に役立てたりするという活用事例はあった。現在では離島や山間部に暮らす高齢者がXRの仮想環境から医師の診察を受けられるようにしたいという要望へと広がっている。

新しいコミュニケーションをモノビットエンジンの技術で

 モノビットエンジンは近未来的なコミュニケーションツールの開発における基盤の一つだ。ゲームという厳しい環境で鍛えられた実績を持ち、汎用(はんよう)性と拡張性があり、XRなどの最新技術も盛り込まれている。ゲーム系のエンジニアなら名前を知らない人はいない名著の著者がCTOに就いていることも、確かな技術がある裏付けになるだろう。一般にコミュニケーションツールを一から設計、フルスクラッチで作成するというのは大変コストがかかるものだが、運用や保守といった面でも考えなければならないことが多い。

 小規模な仮想ビジネスミーティングから大規模な仮想イベントまで、モノビットエンジンが実現への近道だ。ぜひモノビットエンジンを使いこなし、新たなコミュニケーションを実現してほしい。

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提供:monoAI technology株式会社、SB C&S株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2020年3月24日

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