連載
» 2020年04月14日 05時00分 公開

Go AbekawaのGo Global!〜Le Van Da編(後):夢は、ベトナムの農業の価値を高めること (1/2)

グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回も、日本で活躍中のダーさんにお話を伺う。アニメを好きな理由、仲間とのアプリ開発、日本人のエンジニアの特徴、そして将来の夢……ベトナムの真珠、輝く。

[取材・文:阿部川久広(Go Abekawa), 構成:鈴木麻紀,@IT]

 国境を越えて活躍するエンジニアたちにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。前回に続き、「SmartDrive」(スマートドライブ)でエンジニアとして活躍中のLe Van Da(レー・バン・ダー)さんにお話を伺う。

 同期と鍋パーティーをしたり、アプリ開発をしたり、もちろん仕事も全力投球――「きっと、うまくいく」(インド工科大学のエンジニアたちの青春群像映画)のベトナム版のようなダーさんの青春とは。聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。

前編:お父さんには、コンピュータ100台分ぐらい恩返ししなくちゃ

SmartDrive エンジニア Le Van Da(レー・バン・ダー)さん
ベトナム ハイズオン省出身。ハノイ工科大学IT専門学部卒業後来日、アドテク企業を経て現職へ

もう少しチャレンジしたい、まだ若いから

阿部川  2019年にスマートドライブに転職。なぜこの会社を選んだのですか。

ダーさん 前職でさまざまなことをやらせてもらったのですが、「もっと集中して一つのプロダクトを開発し、成功させたい」と、ずっと思っていました。

 そして、「より社会の課題を解決できる仕事をしたい」とも思っていました。また「スタートアップ企業に入りたい」とも考えていました。まだ若いから、もう少しチャレンジしたい、やりがいのある仕事をしてみたい、という思いがあったのです。これら全てがそろっていたのがスマートドライブでした。

阿部川 どのようなお仕事をなさっているのですか。

ダーさん 「SmartDrive Fleet」という車両管理システムの運用と新しい機能の追加、お客さまから要望の高い機能の見極めと実装開発などを行っています。

 カスタマーサクセス(CS)のチームからお客さまからのヒアリングの内容を聞いたり、モニタリングを依頼している企業の結果分析を見て、頻繁に使われる機能や、逆にほとんど使われない機能などを割り出したりして対処しています。具体的な追加機能などが決まると、それを僕のチームで開発します。

阿部川 思い描かれた通りの仕事内容でしょうか。

ダーさん CSチームや営業チームの提案書を見ると本当にスゴくて、「これができると素晴らしい価値が提供できるなあ」とワクワクします。

阿部川 でも実際に実現させるのは大変ではないですか。

ダーさん 周りには優秀なエンジニアが多いので(笑)。僕はまだ若いけれど、勉強できる機会がとても多く、難しいとか、分からないとかいったときは、相談できる人がいつもいます。安心できますし、チャレンジもできます。だから楽しいんです(笑)。

阿部川 今後こんな製品を作りたい、といった希望はありますか。

ダーさん 今のところは、SmartDrive Fleetをより顧客価値の高い製品に磨き上げることが仕事です。でも、長期的な夢はあります。

 僕の夢は「ベトナムの農業を、できるだけ価値の高いサービスとして提供する」ことです。ベトナムの農業の問題点は、「農家が素晴らしい生産物を栽培しても、もうからないこと」です。ベトナムは農家は貧富の格差が大きいので、そこを何とかしたいと思っています。

 現在は生産者と消費者の間に第三者が入って、生産者の取り分が少なくなるようにコントロールされています。生産物は市場ではある程度の価格で売られているのに、生産者への身入りがあまりに少ないのです。これを変えることが僕の夢です。

 生産者の農産物が直接消費者に届けられる仕組みができないか、そのようなマッチングシステムを作れないか――現在スマートドライブで関わっている仕組みやテクノロジーの中に、ベトナムの社会課題を解決するヒントがあると思います。

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