連載
» 2020年04月28日 05時00分 公開

企業ユーザーに贈るWindows 10への乗り換え案内(73):新型コロナウイルス感染拡大の余波――モダンブラウザへの影響は?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大は、IT環境や関連する製品、サービスにもさまざまな影響を与えています。例えば、Webブラウザのリリーススケジュールやセキュリティプロトコルのロックダウンのスケジュール変更などです。

[山市良,テクニカルライター]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

「企業ユーザーに贈るWindows 10への乗り換え案内」のインデックス

企業ユーザーに贈るWindows 10への乗り換え案内

Microsoft Edge Chromiumベースのロールアウトへの影響

 Microsoftは「Windows 10」標準のモダンブラウザである「Microsoft Edge」(EdgeHTMLベース)を、オープンソースの「Chromium」プロジェクトを採用した新しいMicrosoft Edge(以下、Microsoft Edge Chromiumベース)に入れ替えていく予定です。

 Microsoft Edge Chromiumベースは、2020年1月15日(米国時間、以下同)に安定版(Stable)バージョン「79」が正式にリリースされ、2月7日に次のメジャーバージョン「80」がリリースされました。また、2月末からはWindows Updateを通じたWindows 10への自動配布も始まり、配布対象は段階的に拡大されます。

 自動配布は、Windows Insider Programの「Release Preview」リングからスタートし、その後、一般向けにも拡大される予定です(Enterpriseなど自動配布の対象外のエディションもあります)。日本では確定申告との互換性の関係で、4月17日以降に延期されました。当初は4月1日以降に開始でしたが、4月17日以降にさらに延期されたのは、新型コロナウイルスの影響に伴う確定申告の期日変更があったからです。全世界を含めたその後のロールアウトスケジュールへの影響については、現状、情報がありません。

Microsoft Edge Chromiumベースのリリースサイクル一時中断

 Microsoft Edge Chromiumベースは、ChromiumおよびChromiumを採用する「Google Chrome」と同様に、6週間のサイクルで安定版(Stable)のメジャーバージョンがリリースされます。当初の予定ではバージョン「81」が2020年3月の第4週に予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、メジャーバージョンの開発は一時停止され、現行バージョン「80」に対するセキュリティ更新が継続されました。

 その後、Chromiumのバージョン「81」は4月7日の週にリリースされることが発表されました。また、バージョン「82」はスキップされ、バージョン「83」が5月中旬にリリースされることにスケジュールが調整されました。そのアナウンスおよび今後のスケジュール、リリース状況については、以下のサイトで確認できます。

 Microsoft Edge Chromiumベースもまた、Chromiumの変更されたスケジュールに従うことになることが、以下のブログでアナウンスされました。実際、Chromiumバージョン「81」は4月7日に、Microsoft Edgeバージョン「81」は翌週の4月13日(いずれも米国時間)にリリースされました。

TLS 1.0/1.1無効化のスケジュール変更

 Microsoftは2018年10月、主要なモダンブラウザの提供元の一社として、GoogleやMozilla Foundation、Appleと同様に、2020年前半までにサポート対象のMicrosoft製Webブラウザにおける「TLS(Transport Layer Security)1.0」および「TLS 1.1」の無効化を発表しました。

 当時の発表では、MicrosoftはWindows 10のMicrosoft Edge EdgeHTMLベース、およびサポート対象のWindowsの「Internet Explorer 11」について、TLS 1.0/1.1を2020年前半までに無効化するというものでした。なお、Microsoft Edge Chromiumベースの発表は、このアナウンスより後(2018年12月)のことであり、当然のことながら当時の予定には含まれていませんでした。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、この当初の予定は延期されることになりました。新しいスケジュールでは、Microsoft Edge EdgeHTMLベースとInternet Explorer 11での無効化は2020年9月8日に、Microsoft Edge Chromiumベースは2020年7月に予定されているバージョン「84」で行われます。

 なお、Google Chromeや「Mozilla Firefox」についても、TLS 1.0/1.1の無効化スケジュールに変更があります(例えば、2020年3月のFirefox 74での無効化は見送られました)。各社の情報を確認してください。

TLS 1.0/1.1無効化の影響の調査を推奨

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

「Windows 7」サポート終了 対策ナビ

編集部からのお知らせ

8月8日10時30分〜16時30分の間、システムメンテナンスのため記事の一部表示や資料のダウンロードができなくなります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。