VMware、GPUなどを仮想化する「vSphere Bitfusion」機能を提供開始他のシステムが持つGPUをプールしてAI/MLに役立てる

VMwareは、GPUを仮想化することで人工知能や機械学習ベースのワークロードをサポートする「vSphere Bitfusion」機能を発表した。2020年7月末までに提供開始する。

» 2020年06月05日 17時30分 公開
[@IT]

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 VMwareは2020年6月3日(米国時間)、GPUを仮想化することで人工知能(AI)/機械学習(ML)ベースのワークロードを助ける「vSphere Bitfusion」機能を発表した。2020年7月末までに提供開始するとしている。

 vSphere Bitfusionは、VMwareが2019年に買収したBitfusionのソフトウェアプラットフォームを仮想化プラットフォーム「vSphere 7」に統合したもの。「Enterprise Plus」エディションの一部として提供される。

 VMwareは、「AI/MLアプリケーションを仮想化環境にデプロイする顧客が急速に増加している。vSphere Bitfusionを利用すれば、ハードウェアアクセラレーターをこれまで以上に効率的に活用できる。今回、最適なプラットフォームをこうした顧客に提供できる」と述べている。トレーニングや推論に特化したML環境で効果的に機能する。

vSphere Bitfusionとは

 vSphere Bitfusionは、ハードウェアアクセラレーターリソースのプールを作成することで、AI/MLワークロードの弾力的なインフラを実現するもの。vSphereはGPUに対応したオンデマンドで使用できるAI/ML用クラウドプールを構築できるようになった。ネットワーク全体にわたってGPUを効率的に利用でき、GPUの使用率も向上する。

ネットワーク全体にわたってGPUをシェアできるBitfusion技術(出典:VMware

 VMwareは、「これは、vSphereが十数年前にCPUの共有を可能にした際と同様の方法で、vSphere BitfusionがGPUの共有を可能にするということだ。GPUの配置に偏りがあったとしても、GPUリソースの偏りはなくなる。エンドユーザーとサービスプロバイダーは、大きな恩恵を受けるだろう。例えば、サービスプロバイダーは、サービスとしてGPU(GPU as a Service)を提供できる」と述べている。

vSphere Bitfusionの利用環境は?

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