AWSが「AWS Snowcone」を発表、A5サイズのエッジコンピューティングデバイス8TBのストレージを搭載

AWSが2020年6月17日(米国時間)、ほぼA5サイズのエッジコンピューティング/エッジストレージ機器、「AWS Snowcone」を発表した。AWS Snow製品群で、最も小型な機種となる。

» 2020年06月18日 07時00分 公開
[三木泉@IT]

 Amazon Web Services(AWS)は2020年6月17日(米国時間)、「AWS Snowball」を小型化した、ほぼA5サイズのエッジコンピューティング/ストレージデバイス、「AWS Snowcone」を発表した。

 Snowconeは一括購入できない。基本的には利用期間で課金される。現時点では米国東部(バージニア北部)と米国西部(オレゴン)のみで使えるが、これら2リージョンでの利用料は1日当たり6ドル。他に初期設定料金として60ドルがチャージされる。AWSへのデータ転送は無料で、AWSからのデータ転送料金は1GB当たり0.03ドル。他にはAWSのサービスを使えば、その利用料を支払う必要がある。

 なお、Snowconeの初期設定は、グラフィカルなツールを使って実行できる。

 SnowconeはSnowファミリーで最小の製品。サイズは227(幅)×148.6(奥行き)×82.65(高さ)mmで、重さは2.1kgという。CPUは2基、メモリ4GB、ストレージは8TBを搭載する。有線、無線のネットワーク接続ができ、USB-Cで電源を供給する(オプションでバッテリもある)。Snowballのように、E-Inkのラベルも備えている。

 タンパー防止構造になっており、TPM(Trusted Platform Module)を搭載する。「AWS Key Management Service(KMS)」で管理される鍵を使い、暗号化通信ができる。

 Snowconeではローカルでのデータ保存も可能だが、「AWS DataSync」を使ってAWSのストレージサービスにデータ転送ができる。Snowcone自体をAWSに送付することによる、オフラインでのデータ移行も可能。また、Amazon EC2インスタンスや「AWS IoT Greengrass」を動かして、エッジコンピューティングができる。

 AWSでは、Snowconeの用途として、データ移行、コンテンツ配信、ヘルスケアIoT、産業IoT、運輸、ロジスティクス、自動運転車両などを挙げている。

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