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» 2020年09月24日 05時00分 公開

その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(169):Office 2010のサポート終了日は、米国時間それとも日本時間?

2020年に入ってすぐ、「Windows 7」と「Windows Server 2008/2008 R2」の延長サポートが終了しましたが、2020年10月13日には同世代のアプリケーションソフトウェアWindows用「Microsoft Office 2010」のサポートが終了します。米国時間で2020年10月13日なら、日本では翌日の14日までサポートが続くと思っていませんか? 近くの壁にかかっているカレンダー、あるいはPCのカレンダーの「10月13日」で終わりです。

[山市良,テクニカルライター]

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Windowsにまつわる都市伝説

日付変更線の関係で、日本のサポート窓口が最初に終了

 2020年10月13日に「Microsoft Office 2010」の延長サポートが終了し、米国時間のその日(日本時間14日の未明)にリリースされるセキュリティ更新プログラムが、最後の更新プログラムになる予定です。

 「予定」と言ったのは、最後の更新プログラムに重大な問題があれば、1カ月以内に修正版が提供されることになると思われるからです。以前はサポート終了日にリリースされるセキュリティ更新プログラムの30日間のサポートについては、サポート情報「KB17140」で説明されていましたが、現在は同情報は削除され、別のサイト(ライフサイクルに関する FAQ - 一般)にリダイレクトされるようになっています。

 実際のところ、2020年1月14日にサポートが終了した「Windows 7」「Windows Server 2008/2008 R2」の場合、最後のセキュリティ更新プログラムに壁紙の表示に関する不具合が見つかり、2月初めに修正プログラムが提供されました。

 セキュリティ更新プログラムを提供するタイミングとは別に、Office 2010のサポート窓口を通じたサポートは各国現地時間の「2020年10月13日」で終了ということのようです。なぜなら、情報処理推進機構(IPA)のWindows 7、Windows Server 2008/2008 R2のサポート終了(2020年1月)に関する注意喚起の公開情報は、当初、米国時間1月14日、日本時間1月15日にサポート終了と記載していましたが、Microsoftからの情報提供を受け、日本時間で1月14日の各サポート窓口の営業時間までと訂正されたことがあったからです(画面1)。

画面1 画面1 IPAの注意喚起のサポート終了日に関する訂正情報

 最後のセキュリティ更新プログラムの配布は、時差の関係で日本では翌日の14日になってからになるので(通常、午前3時ごろに配布開始)、これに関して問い合わせるサポート窓口は日本国内に“公式には”既に存在しないことになります。日付変更線の関係で、日本のサポート窓口が世界で最初に閉じてしまうことです。ソフトウェアのリリースは米国時間なので、日本のサポート期間は「10年−1日」ということもできます。

 10年もの長いサポートが終了する最後の1日が、どっちなのかこだわっても仕方がないことです。サポート終了ギリギリまでOffice 2010を使い続け、最後の1日にこの問題をどうにかしてくれなんて無理難題を言うユーザーはいないでしょう(有料のサポートサービスを契約しているのなら別ですが)。

 しかし、Windowsとは異なり、Officeのバージョンが新しくなっても使い方に影響しないユーザーが大多数だと思うので、新しいバージョンのOfficeに移行しようとは考えずに、ずるずると今日まで来てしまったというのなら分かります。サポートが終了すると、翌月以降、新たなセキュリティ更新プログラムは提供されなくなるので、さらに使い続けるのはセキュリティ上のリスクがあります。

 世の中はもうサブスクリプション製品の「Microsoft 365 Apps」が主流だと思いますが、まだOffice 2010を使っているという場合は、次も永続ライセンス版の「Microsoft Office 2016」や「Microsoft Office 2019」を検討しているかもしれません。

 2018年9月にリリースされたOffice 2019なら、後8年はサポートが続くと思っていたらそれは誤解です。Office 2019の延長サポートは、Office 2016と同じ「2025年10月14日」に終了します。Office 2019もメインストリームサポートは5年ですが、延長サポートは2年に短縮されています。

サポート終了日の考え方、数年前までは日本時間だった

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