OpenStack FoundationがOpen Infrastructure Foundationに改称、活動を拡大へモバイルパケットコアのプロジェクトも参加

OpenStack Foundation(OSF)は2020年10月19日、「Open Infrastructure Foundation(OIF)」への改称を発表した。5Gやエッジコンピューティングなど、今後急速な成長が見込まれる分野を包括的にカバーするコミュニティーを作り上げていきたいとしている。

» 2020年10月20日 15時30分 公開
[三木泉@IT]

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 OpenStack Foundation(OSF)は2020年10月19日(米国時間)、同日に開催した「Open Infrastructure Summit」で、「Open Infrastructure Foundation(OIF)」への改称を発表した。

 OSFはOpenStackプロジェクトを運営するファウンデーションとしてスタートし、成長してきた。その後、Kata Containers(コンテナ)、Zuul(CI/CD《継続的インテグレーション/継続的デリバリー》)、StarlingX(エッジインフラ)、Airship(ライフサイクル管理)といった複数のオープンソースソフトウェア(OSS)プロジェクトが加わり、活動の幅が広がってきた。

改称後も、エグゼクティブディレクターのジョナサン・ブライス氏、COO(最高執行責任者)のマーク・コリア―氏をはじめとする管理体制に変更はない

 OIFは、OSFのこれまでの取り組み、およびこれを通じて得た教訓を引き継ぎながら、より幅広くインフラ関連のOSSプロジェクトが集う場にしていきたいのだという。

 「改称は、200億米ドルとも推定される市場に向けたオープンなインフラを支えるために、今後10年にわたりOSSを進化させるべく、この組織のミッション、活動範囲、コミュニティーを拡大することを反映している」

 プレスリリースはこのように述べ、AI、5G、エッジコンピューティングなど、今後さらに急速な成長が見込まれるニーズに向け、OSSによるインフラを推進すると説明している。

 こうした方向性を示す1つの例として、OIFは同日、「Magma」というプロジェクトが新たに加わったことを発表した。MagmaはFacebookが開発し、2019年にオープンソース化したモバイルパケットコアのソフトウェア。大規模な移動体通信事業者のネットワークを置き換えようというものではなく、エッジ/地域限定の移動体通信や、プライベートLTE、大規模な企業の無線LANとの組み合わせで使うのに適しているという。

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