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対象:iPhone/iPad/iPod touch、iOS 14以降
iPhone/iPad/iPod touch(iOS端末)で標準すなわち「デフォルト」のWebブラウザといえば「Safari(Mobile Safari)」、「デフォルト」のメールといえば「メール」アプリと決まっていた。何らかのアプリでURLをタップすると、これらのアプリが起動して、Webページやメール作成画面を表示するのが常だった。
もちろん、その他のWebブラウザやメールアプリを使うことも可能だ。しかしそれは明示的に呼び出した場合であり、リンクをタップしたときなどにデフォルトで呼び出されるアプリとして、Safariや「メール」以外のアプリを指定することはできなかった。
特にWindows OSには(最新の)Safariや「メール」アプリが存在しないため、iOS端末と共通のアプリをデフォルトにできず、不自由を強いられていた。
ところが、2020年にリリースされたiOSバージョン14から、デフォルトのWebブラウザおよびメールアプリを変更できるようになった。これにより、Google Chrome(以下、Chromeと略)やMozilla Firefox、Microsoft Edge、Gmail、Outlookなどから、使い慣れた好みのアプリを選んで、プラットフォーム共通のデフォルトアプリとして設定、利用できる。本稿では、その設定手順と注意点を説明する。
デフォルトのWebブラウザを「Safari」から別のブラウザアプリに変えるには、まずホーム画面やAppライブラリで[設定]アイコンをタップして[設定]アプリを呼び出す。下へスクロールして表示されるアプリ一覧で、切り替えたいWebブラウザ名を見つけたら、それをタップする。次の画面で[デフォルトのブラウザApp]をタップすると、指定可能なWebブラウザの一覧が「デフォルトのブラウザApp」画面に表示されるので、対象のものをタップしてチェックを入れる。
以下、Chromeを例に説明する。
以上で設定作業は完了だ。
上記の設定を済ませたら、ブラウザを呼び出せるアプリを選んで起動し、実際にデフォルトのWebブラウザが切り替わったか試してみよう。
例えばiOS標準の「メール」アプリの場合、受信したメールの本文内にあるURLのリンクをタップすると、通常はSafariが起動する。だがデフォルトのWebブラウザを変えた場合は、そのWebブラウザでリンク先のWebページが表示される。
デフォルトのメールアプリを標準の「メール」アプリから別のものに変えるには、Webブラウザの場合と同様、[設定]アプリを呼び出して下にスクロールし、切り替えたいメールアプリ名をアプリ一覧から探し出してタップする。次の画面で[デフォルトのメールApp]をタップした後、「デフォルトのメールApp」画面のメールアプリ一覧で、対象のメールアプリをタップしてチェックを入れる。
以下では、Gmailアプリを例に説明する。
以上で作業は完了だ。
上記の設定を済ませたら、Webブラウザでメールアドレスのリンクをタップして、指定したメールアプリが呼び出せるか試してみよう。
まずWebブラウザで、メールアドレスのリンク(mailto:〜)が記載されているWebページを開く。そのリンクをタップして、画面の指示に従ってメール作成画面へ移る。
ここで通常はiOS標準の「メール」アプリが起動する。だがデフォルトのメールアプリを変えた場合は、そのメールアプリによるメール作成画面が現れるはずだ。
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