連載
» 2020年11月27日 05時00分 公開

巨大SIerのコンテナ・Kubernetes活用事例(3):なぜKubernetesを採用するのか 2000人の開発者に提供するサービスで得られた知見と課題

NRIのコンテナ・Kubernetes活用事例を紹介する本連載。第3回は開発者のQCD(Quality、Cost、Delivery)を向上させることを目的とした開発支援サービスにKubernetesを適用した事例を紹介する。

[海内映吾, 小林隆浩,野村総合研究所]

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Kubernetes採用の背景とメリット

 野村総合研究所(以後、NRI)では、ここ数年でKubernetesを利用するプロジェクトが増えてきた。本記事で取り上げる自社サービス「aslead」や、社内のプライベートクラウドに構築した「OpenShift」でもKubernetesを活用している。Amazon Web Services(AWS)が提供する「Amazon EKS(Amazon Elastic Kubernetes Service)」(以後、EKS)を本番環境としてアプリケーションをデプロイしているプロジェクトも存在する。

 Kubernetes採用の背景は2つある。一つはコンテナ実行が可能なインフラを構築することでアプリケーション開発やテストをするための環境をすぐに提供できるようにすること。もう一つは、アプリケーションをコンテナ化することで、インフラストラクチャのEOL(End Of Life)に伴うアップデートをアプリケーションに影響を与えることなく実現可能にすることだ。

 コンテナの可搬性は、アプリケーションのデプロイ頻度を高めるCI(継続的インテグレーション)/CD(継続的デリバリー)との親和性が高い。Kubernetesを導入したプロジェクトが増えるにつれ、Kubernetesリソースを手軽にデプロイしたりテストしたりするためのCI/CDの需要も高まりつつある。

 NRI内のプロジェクトでは本番環境とCI環境を別にする要件が多く、EKSの場合はNRI内のセキュリティポリシーに準拠しつつ手軽にCIを実行可能な環境を用意することにしていた。その結果、Kubernetesのプロジェクト導入事例が増えるとともに、Kubernetesリソースをデプロイして手軽にテストするためのCI環境の需要が高まっていった。

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