自動運転走行における「走行前の事故予防や走行中の見守り」の支援サービスを損保ジャパンらが開発走行ルート上の危険な場所を可視化

損保ジャパンはアイサンテクノロジーやティアフォーと共同で「自動運転向けデジタルリスクアセスメント」を開発した。まずは、国が進める「未来技術社会実装事業」として選定された奈良県三郷町にサービスを提供する。

» 2021年05月21日 08時00分 公開
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 損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)は2021年5月18日、アイサンテクノロジーやティアフォーと共同で「自動運転向けデジタルリスクアセスメント」を開発したと発表した。同年5月に提供を開始する。

画像 走行シミュレーターによる危険回避調査(出典:損害保険ジャパン

自動運転走行における「走行前の事故予防や走行中の見守り」

 損保ジャパンとアイサンテクノロジー、ティアフォーの3社は、2019年2月から自動運転向けインシュアテックソリューション「Level IV Discovery」の開発を進めてきた。これは、走行前の事故予防や走行中の見守り、万が一の事故への備えといった、自動運転走行を安全面で支援するサービスだ。

 今回開発した自動運転向けデジタルリスクアセスメントは、Level IV Discoveryのサービスの一つで、走行ルート上の危険シナリオを洗い出し、それらの危険度を評価して適切な対策を講じることで安全な走行を支援する。まずは、国が進める未来技術社会実装事業として選定された奈良県三郷町に提供し、その後、全国の自動運転実証に提供を広げる。

 自動運転向けデジタルリスクアセスメントは、次の6つのメニューを提供する。

MMS(モービルマッピングシステム)による走行ルート調査

 MMSは、周辺の3次元座標データと連続映像を取得する車両搭載型の移動計測装置。これを利用して取得したデータでシミュレーションを実施し、自動走行の危険度を解析する。

画像 MMS(モービルマッピングシステム)による走行ルート調査(出典:損害保険ジャパン

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