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» 2021年06月02日 05時00分 公開

IEサポート終了直前! Windows 10の「IEのバージョン情報」はいつ変わったの? いつでしょう?その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(186)

Windows Server 2016以降のWindows ServerやWindows 10の「Internet Explorer(IE)」のバージョン情報が、以前と異なっていることに最近気が付きました。新しい「Internet Explorerのバージョン情報」は「Windowsのバージョン情報」(winver.exe)とタイトルバーを除き、全く同じものになっています。いつの間に変わったのでしょうか?

[山市良,テクニカルライター]

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Windowsにまつわる都市伝説

IEのバージョン情報ってこうだったっけ?

 2021年4月の「Windows Server 2016」向け累積更新プログラム(Bリリース)のリリースノートを見ていて、1つ気になる変更点を発見しました。それは、「Internet Explorer(IE)」に関連する3つのレジストリ値の既定値変更です。

Updates the default values for the following Internet Explorer registry keys:

 svcKBFWLink = " " (string with one empty space)

 svcKBNumber = " " (string with one empty space)

 svcUpdateVersion = 11.0.1000

 これらのレジストリ値はレジストリキー「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer」に存在するもので、情報はIEの「ツール(歯車アイコン)」メニューにある「バージョン情報」から開くことができる「Internet Explorerのバージョン情報」(英語版では「About Internet Explorer」)の「更新バージョン」(英語版では「Update Versions」)項目に対応するものでした。

 しかし、Windows Server 2016のIEで「Internet Explorerのバージョン情報」を開いてみると、そこには見慣れたバージョン情報はなく、「winver.exe」で表示される「Windowsのバージョン情報」と、タイトルバーの文字列とIEのアイコンがある以外は全く同じものでした。そして、確かに上記の3つのレジストリ値が空白または固定値に変更されていました(画面1画面2)。

画面1 画面1 2021年3月の累積更新プログラムがインストールされたWindows Server 2016のIEのバージョン情報。既に従来のバージョン情報ではなくなっていた
画面2 画面2 2021年4月の累積更新プログラムがインストールされたWindows Server 2016のIEのバージョン情報。レジストリの「svcKBFWLink」と「svcKBNumber」が空白に、「svcUpdateVersion」が固定値「11.0.1000」に変更された

 「Windows Server 2019」や「Windows 10」の幾つかのバージョンでも確認してみましたが、同様の状況です。しかも、他のバージョンは2021年3月時点で新しい「Internet Explorerのバージョン情報」と新しいレジストリ値になっていました。

 いつ変わったのか? 毎月の累積更新プログラムや累積更新プログラムのプレビュー(プレビューは、Windows Server 2019およびWindows 10 バージョン1809以降にのみ提供)のリリースノートを過去にさかのぼってみてみても、膨大な文字情報から見つけ出すのは至難の業です。

Windows 10のIEの新しいバージョン情報について

 Windows 10およびWindows Server 2016からはIEのセキュリティ問題を含め、Windowsに関する全てのセキュリティ問題の修正は「毎月第2火曜日」(日本ではその翌日)にリリースされる累積更新プログラムに含まれます。そのため、Windowsの最新の累積更新プログラムがインストールされていれば、IEも最新ということになります。つまり、「Internet Explorerのバージョン情報」を開いて確認する意味はありません。最後に従来のバージョン情報を見たのがいつだったのかも覚えていません。

 IT管理者の中には、レジストリから「svcUpdateVersion」の値を取り出し、IEのバージョン管理を行っている人もいたかもしれませんが、固定値になってしまった以上、もう使い物にならない値です。同じレジストリキーにある「svcVersion」値(「Internet Explorerのバージョン情報」の「バージョン」)で代替するか、Windowsの詳細なビルド番号で代替してください。

 Windowsの詳細なビルド番号は、レジストリキー「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion」にある「CurrentBuild」と「UBR」を組み合わせた、「<CurrentBuildの値>.<UBRの値>」になります。ちなみに、「svcVersion」値は「11.<UBRの値>.<CurrentBuildの値>.0」になります。

 従来のIEのバージョン情報はどうなったのかと調べていると、2020年6月9日に公開された以下の公式ドキュメントにたどり着きました(日本語ページは機械翻訳の影響で分かりにくいかもしれません)。

 このドキュメントには、「Windowsのバージョン情報」(winver.exe)と同じものに変更され、従来の更新バージョン(svcUpdateVersion)は使用されなくなったと書いています。しかし、Windows 10 バージョン1809よりも新しいWindows 10でも従来の「Internet Explorerのバージョン情報」を目にした記憶があります。

 そこで、Windows 10 バージョン1809以降の幾つかのバージョンで、新規インストール直後の状態を確認してみました。すると、上記ドキュメントの公開日より後の2020年10月にリリースされたWindows 10 バージョン20H2を含め、全て従来の「Internet Explorerのバージョン情報」を表示しました(画面3)。

画面3 画面3 2020年12月の累積更新プログラムをインストールしたタイミングで、新しい形式の「Internet Explorerのバージョン情報」に置き換わった。ただし、レジストリ値は従来のまま

 次に、いつ置き換わったのか、追跡してみることにしました。リリースされてから日が浅いWindows 10 バージョン20H2で追跡してみます。2020年10月リリースなので、2020年10月、11月、12月、2021年1月、2月と順番にその月の累積更新プログラム(Bリリース)を前提となるその時点で最新のサービススタックの更新プログラムとともにインストールしていきました。

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