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» 2021年06月17日 05時00分 公開

動作が重く共有しづらい「Excel」分析はもう卒業 データ視覚化に役立つ5つのOSSを紹介視覚化のイメージやサンプルプログラム付き

先が見通せないビジネス環境で、最新かつ信頼できるデータから洞察を得る重要性はさらに高まっていますが、表計算ソフトウェアは大容量かつ最新のデータを分析するのに不向きです。そこでデータの視覚化に役立つ5つのOSSをまとめて紹介します。

[志田隆弘, 前田陽平, 安保裕太郎, 佐藤雄飛,NTTデータ先端技術株式会社]

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 現代においてデータはあふれかえっています。業務においてデータを扱うことは避けられないはずです。ビジネス部門は企業経営に関わるお金に関するさまざまなデータを扱いますし、ITエンジニアならシステムに関わるさまざまなデータを扱うことになるでしょう。

 これらのデータを分析したり、誰かに説明したりしたいと考えたら、生のデータをそのまま扱うことはまれなはずです。少なくとも、不要なデータを削除したり集計したりしてデータを意味のあるまとまりとして扱うはずです。

 ただ、このようにデータを意味のあるまとまりにしただけでは、情報から意味や重要性を見いだすことは容易ではありません。そこで「データの視覚化」が常々行われています。

生データ(左)と、カテゴリーごとの合計を集計して棒グラフで視覚化したもの(右)。視覚化することで重要な情報がひと目で分かる 生データ(左)と、カテゴリーごとの合計を集計して棒グラフで視覚化したもの(右)。視覚化することで重要な情報がひと目で分かる

 データを視覚化することで理解が容易になることは一目瞭然です。

表計算ソフトウェアがデータの視覚化に不向きな3つの理由

 データを見せるときは表計算ソフトウェアにデータを読み込ませ、グラフを作ることが多いでしょう。ただし、表計算ソフトウェアは視覚化ツールとして最適なものとはいえず、以下のような欠点を抱えています。

  • 大容量のデータを扱いづらい:視覚化するに当たって数値を必ず表として表示する必要があり、大容量データを扱うと動作が不安定になりがち
  • データの形式をそろえる必要がある:全て表計算ソフトウェアが認識できるCSVなどのデータの形式に変換して扱う必要があり、さまざまな種類のファイル形式やデータベース上のデータを扱うことができない
  • リアルタイムにデータを扱うのに向いていない:表計算ソフトウェアを起動し、表形式にしなければ視覚化できない性質上、視覚化するまでにタイムラグが発生してしまう

 これらの欠点を解消するために、近年では表計算ソフトウェア以外の選択肢が用意されています。代表的な例が有料版のビジネスインテリジェンスツール(BIツール)です。有料のためサポートも充実していますし、業務に応じてカスタマイズすることも可能です。ただし、導入、運用コストがかかるということ、軽く視覚化をしたいときには多機能過ぎるかもしれません。

 表計算ソフトウェアでの問題を解消しつつ、コスト面での問題を解決しているのがオープンソースソフトウェア(OSS)による視覚化です。OSSは無料版BIツールとも言えますが、オープンソースであるという最大の特徴があります。

 本記事ではデータの視覚化に役立つOSSを利用したことがない人向けにどのような視覚化ツールが存在しているのか解説していきます。

コラム:OSSをおさらい

 OSSとは利用者の目的を問わず自由にソースコードを閲覧、使用、変更、再配布できるソフトウェアのことです(ソフトウェアごとに決められたライセンスを守る必要があります)。オプションを付けない限りは基本無料で、ソースコードも公開されているため透明性が高く、中身を理解することで技術力向上にも寄与します。一方で、有償サポートがあるOSSは少なく、基本的に問題発生時は自身で解決させる必要があります。OSSの開発者に問い合わせをしても返答が得られない可能性もあります。またセキュリティや脆弱(ぜいじゃく)性対応も確約されているものではないこと、開発が突如終了するなどの懸念もあります。OSSは「自由に使っていいけど自己責任」と考えましょう。

データの視覚化に役立つ5つのOSS 用途別に紹介

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