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目標がなくてもOK。無理して探すより行動しよう仕事を楽しめ! エンジニアの不死身力(4)(1/2 ページ)

あなたはエンジニアの仕事を楽しんでいますか? この連載では、仕事を「つらいもの」から「楽しいもの」に変えるためのヒントを考えていきます。

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 「そんなに大きな目標があるなんて、すごいですね。先生はどうやって目標を持ったんですか? わたしは全然目標がなくて、困っているんです」

 先日、筆者が講師を務めるセミナーで、受講者さんから受けた質問です。

 皆さんは、目標を持っていますか。また、目標についてどんなイメージをお持ちでしょうか。本やインターネットなど、多くの情報を見回してみると、「目標を持つことが大切だ」という情報であふれています。スポーツ選手のインタビューなどを聞いても「大きな目標があったから頑張れた」というようなコメントを耳にすることがよくありますね。これだけ「目標の大切さ」が叫ばれれば、「やっぱり高い目標があった方がいいんじゃないか」と思うのも無理はありません。

 筆者は仕事柄、目標に関する質問をよく受けます。質問を受けたとき、「目標を持つということにどんなイメージをお持ちですか」と聞くと、多くの方は、

  • 「目標があれば毎日が充実しそう」
  • 「目標があれば、やる気がわいてきそう」

とおっしゃいます。「目標さえあれば、なんとなく過ごしている毎日が夢のような生活に変わる」??というのは大げさかもしれませんが、目標が毎日のやる気や充実感の原動力というイメージを抱いている方は多いようです。

 けれども、冒頭のセミナー受講者さんのように、目標がないことに思い悩み、「どうしたら目標が見つかるのか分からない」「目標を持てないわたしって、ダメな人間なのかな」と落ち込んでしまう人もいるようです。

 今回は「目標とのかかわり方」についてお話ししたいと思います。

「目標を最初から持てるタイプ」と「目標が後からついてくるタイプ」

 「明確な目標があり、そこに一歩ずつ近づいていく」――目標といえば、このようなイメージをお持ちの方が多いと思います。

 しかし筆者は、目標と一言でいっても、「目標を最初から持てるタイプ」と「目標が後からついてくるタイプ」の2タイプがいるのではないかと考えています。

 「目標を最初から持てるタイプ」とは、先ほど触れたように、明確な目標を立てて、それに一歩ずつ近づくことにやる気を感じるタイプです。一方、「目標が後からついてくるタイプ」とは、まず行動してみることで、次第に目標が明確になってくるタイプです。

 しかし、最近は「まず目標ありき」という考え方が目立つように思います。そして、多くの方が目標を探し、「目標が見つからない」と悩んでいます。

目標を「持とう」と思っても持てなかった

 なぜ筆者が前述のような意見を持つようになったのかをお話しします。

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