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誰かを待っているだけでいいの?――「くれない病」にかかったら仕事が「つまんない」ままでいいの?(3)(1/2 ページ)

仕事でモヤモヤを抱えていたり、次の一歩がなかなか踏み出せなかったりしたときのヒントをお届けする本連載。今回は「くれない病」にかかったときの処方箋です。本当は「○○してほしい」のに、会社が、上司が、同僚が「○○してくれない」のはなぜでしょう。

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仕事が「つまんない」ままでいいの?

連載目次

 「会社が、実力を評価してくれない」「上司が、仕事をやりやすくしてくれない」「同僚の××さんが、接し方を変えてくれない」――本当は「○○してほしい」のに、会社の仕組みやルール、上司や同僚との人間関係のせいで思い通りにならない……。

 世の中には、いろいろな「○○してくれない」があります。あなたも周囲からの理不尽な扱いに、悔しい思いをしたことがあるかもしれません。

 なぜ、仕事や人間関係が思い通りにならないのでしょうか?

 仕事のモヤモヤをちょっと軽くする連載「仕事が『つまんない』ままでいいの?」、前回は「勉強会疲れ」の打開策を考えました。今回は、会社が、上司が、同僚が、「○○してくれない」とモヤモヤしているあなたへの処方箋をお届けします。

会社に変わってほしかった

 最初に、筆者の個人的な体験をお話しします。

 サラリーマン時代のことです。筆者は、人間関係がギスギスして風通しが悪い職場でプログラマーとして働いていました。

 「会社の体制を整えてほしい」「××さんに上から目線ではなく、もっと暖かく関わってほしい」と上司に相談しました。上司は「考えてみる」と言ってくれましたが、「何かが大きく変わった」と実感できたことは、正直あまりありませんでした。

 「本当はもっと楽しく働きたいのに、会社は何もしてくれない」……何も変わらない環境に不平不満を抱きながら、モヤモヤとした日々を過ごしていました。

「会社」が何かをしてくれる?

 会社に「○○してほしい」のに、会社はなぜ「○○してくれない」のでしょうか? その理由は簡単です。「会社は人ではない」からです。

 会社は「法人」といって、人と同じ権利や義務は持っています。しかし、同じ目的を持った人の集まりを、便宜上「会社」と呼んでいるだけで、実際に行動するのは「会社」ではなく、会社の中の「人」です。

 仕事で思い通りにならないことがあると、関係している人々をひとくくりにまとめて、「会社」と表現してしまいがちです。しかし、もし何かをしてくれるとしたら、それは「会社」ではなく、会社の中の「誰か」です。

 では会社に関わる「誰か」がはっきりすれば、その人が何かを変えてくれるのでしょうか。

 残念ですが、多くの場合それもかないません。

 ほら、よく言うじゃないですか。「相手のことは変えられない。変えられるのは自分だけだ」と。最後は、「自分が変えていく」しかないのでしょうね。

主導権を取り戻す

 「これは自分の問題じゃないのに、何でオレ(私)が変えなきゃいけないの?」と思うかもしれません。筆者も似たような経験がたくさんあるので、その気持ちがよく分かります。

 けれども、それでは「思い通り」にはできません。

 その理由は簡単です。「会社が」「上司が」「同僚が」と、主語が自分以外の「誰か」になっているときは、問題を変える主導権が「あっち」にあるからです。

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