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【 sleep 】コマンド――指定した時間だけ次のアクションを待機するLinux基本コマンドTips(66)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、「sleep」コマンドです。

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 本連載では、Linuxの基本的なコマンドについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、指定した時間だけコマンドの実行など、次のアクションを待機する「sleep」コマンドです。

sleepコマンドとは?

 「sleep」は時間を指定して、その間だけ“動作を待つ”ようにするコマンドです。「10秒待ってから××コマンドを実行する」というように、時間を調整したい場合に使用します。


sleepコマンドの書式

sleep 秒数




sleepコマンドの主なオプション

 sleepコマンドの主なオプションは次の通りです。

短いオプション 長いオプション 意味
--help 使い方を表示して終了する
--version バージョン情報を表示して終了する


10秒待機してからコマンドを実行する

 「sleep 秒数; コマンド」のようにすると、指定した秒数だけ待機した後にコマンドを実行させることができます。1分間コマンドの実行を待機させる場合は、「sleep 60」のように秒数に換算して指定するか、「sleep 1m」のように時間の単位を指定します。

 例えば、10秒待ってから再起動させる場合には、「sleep 10; reboot」と指定します([参考]rebootコマンド/poweroffコマンド――コマンドラインから再起動する/電源をオフにする)。なお、コマンド実行の待機中に[Ctrl]+[C]キーを押して処理を中断すると、rebootコマンドは実行されません。

コマンド実行例

sleep 10; reboot

(10秒後に再起動する、メッセージなどは表示されない)




エイリアスを設定する

 例えば、rebootコマンドを常に「10秒待ってから実行させる」ようにしたい場合は、「エイリアス(alias)」を設定しておきます。以下の実行例のように指定すると、「echo」コマンドでメッセージを表示してから、rebootコマンドが実行されるようになります。

コマンド実行例

alias reboot="echo '10秒後に再起動します(CTRL+Cで取り消し)'; sleep 10; reboot"

(rebootコマンドに「10秒待ってから実行」とメッセージ表示のエイリアスを設定する)(画面1


画面1
画面1 rebootコマンドが「メッセージを表示して、10秒待ってから再起動する」ようになった(ここでは[CTRL]+[C]キーで中断している)

 上記のエイリアス設定をbashの設定ファイル(「~/.bash_profile」など)に記述しておくことで、毎回、この設定が適用されるようになります。



筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

PC-9801N/PC-386MからのDOSユーザー。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。のち退社し、専業ライターとして活動を開始。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『はじめてでもわかるSQLとデータ設計』『シェルの基本テクニック』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。


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