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文系エンジニアはなぜ誕生したのか〜日本の現実人月神話の弊害?(3/3 ページ)

「職業はITエンジニアです。大学の専攻は英文学です」「私は文系SEだから、プログラミングは苦手です」――このような「文系エンジニア」が、あなたの周りにもいないだろうか? 日本独自の文系エンジニアは、どのような経緯で誕生し、どのような働き方をしているのか。「文系」「理系」で分類することに意味はあるのか。日米のエンジニアが真剣に解説する。

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想像してごらん、文理の区別がない世界を

文系、理系という言い訳

 個人的には「文系」「理系」という分類は、「言い訳」に使われる場合が多いと感じます。

文系だから、論理的思考やプログラミング、コンピューターや機械の操作が苦手なのは当然だ。

理系だから、コミュニケーション能力や社交性、自然言語での文章力が欠如しているのは当然だ。

 自分を「文系だ」「理系だ」と分類するとき、こういった言い訳のニュアンスを含んでいることはないでしょうか?

コンピュテーショナルシンキング

 文系理系を問わず、エンジニアに求められるのは、「コンピュテーショナルシンキング」です。

 コンピュテーショナルシンキングとは、問題をコンピューターで解決するために分解、抽象化するための知識や考え方のことで、「実際にプログラミングできるかどうかよりも重要な能力だ」と注目を集めています。

 これからの社会では、「文系、理系」や「エンジニア、非エンジニア」という単純な区別に縛られることなく、知的な労働に携わるならば必ずコンピュテーショナルシンキングが要求されるようになるでしょう。



 シリコンバレー在住のエンジニアが米国の実情を解説する「シリコンバレーの真実」は、1月23日(月)掲載です。

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