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Oracle Data Visualizationで自らも“セルフサービスBI”を実践 豊富なノウハウを基にしたデータ活用ソリューションを提供するNEC“BI女子”が明かす「現場主導によるデータ活用」の極意(3/3 ページ)

「Oracle BI」や「Oracle Data Visualization」により、自らも現場主導の“セルフサービスBI”を推し進めるNEC。これらのソリューションの提供を主導する同社の“BI女子”に、成功の秘訣や顧客の活用事例などを聞いた。[ビッグデータ][Big Data]

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さまざまな業種のデータ活用を支援 「データベース構築」から「データ活用」までを一貫してサポート

photo 日本オラクル、クラウド・テクノロジーコンサルティング統括本部テクニカルアーキテクト本部DBソリューション部シニアコンサルタントの武井美緒氏

武井 NEC様では、どのようなお客さまのOracle BI導入を支援されてきたのでしょうか。

山口 これまで数十社のお客さまのシステム導入をお手伝いしてきましたが、お客さまの業種/規模は金融、流通、製造、医療、官公業などさまざまです。大規模企業のお客さまがBIを導入される場合、データベースを含めたシステム全体の構築が鍵になりますが、それについてもNECが長年蓄積してきたOracle Databaseのノウハウが生かせます。

渕野 導入時のトレーニングや構築のサービスも充実しており、構築から運用、そしてデータ活用までのサイクルを一貫してサポートできる体制が整っています。これは、お客さまに安心して導入を進めていただく上で極めて重要なポイントだと考えています。

武井 お客さまの導入事例をご紹介ください。

山口 あるお客さまは、大規模な売上分析システムを「Oracle Exadata」と、Oracle BI EEが動作する「Oracle Exalytics」の組み合わせで刷新されました。

 このお客さまは、それまではDWHアプライアンスと他社のBIツールによる分析システムを運用されていましたが、インフラの老朽化に加えて、BI環境そのものにも「帳票の散在や重複」「データマート数の増加」といった問題が発生していました。

 この環境をOracle ExadataとOracle Exalyticsで刷新した結果、チューニングを行う前の段階で分析処理の性能が最大52倍にまで高速化されました。また、同時にBI環境を整理し、分析環境とプロセスの双方を見直すことで、帳票数を約7分の1、データマート数を約47%削減しています。さらに、システム環境がオラクル製品で統一されたことにより、全体の運用管理や今後の機能拡張などの面でもメリットが期待できます。

Oracle Exalytics導入事例

武井 私もコンサルタントとしてBI/機械学習ソリューションの提供に携わる中で、データ活用環境の整備ではデータベースの設計と構築が非常に重要だと感じています。NEC様はOracle Databaseに関する豊富なノウハウも生かしてデータ活用環境を最適化できるわけですから、お客さまが得るメリットは非常に大きいですね。

クラウド分野の協業深化で、オラクルのアナリティクスがさらに使いやすく

武井 ところで、NEC様は2017年2月に「Oracle Cloud Machine」に関するオラクルとの新たな協業について発表されていますね。

山口 2017年2月の発表内容は、Oracle Cloud MachineをNECの国内データセンターに設置し、お客さまにOracle Cloudのマネージドクラウドサービスを提供するなど、クラウド事業に関する包括的なものです。NECが持つ多様なソリューションとOracle Cloudを高度に連携させることで、お客さまの選択肢をさらに広げ、運用管理の効率化などのメリットもご提供できると考えています。また、日本オラクルが2017年4月に発表したクラウドパートナープログラム「Oracle Cloud Managed Service Provider(MSP)」にも参加しています。

 NECは、これまでオンプレミスの領域において、データベースやBIに関して多くの実績とノウハウを積んできました。今後は、それらをクラウドの領域でも提供していくことにより、サポートやコンサルティングを含め多くの面で新たな付加価値を生み出していきたいと考えています。

武井 Oracle Cloud Machineでは、今後Oracle Data Visualizationなどのアナリティクスサービスを包括的に提供する「Oracle Analytics Cloud Service」もサポートされる予定です。このサービスは2017年3月に提供が始まったばかりですが、すでに国内のお客さまでも導入が始まっています。

 Oracle Analytics Cloud Serviceを使えば、現場主導のセルフサービスBIをより実践しやすくなるだけでなく、従来のOracle BI Cloud Serviceでは実現が困難だった大規模な明細データの分析も可能となります。Oracle Database Cloud Service上で機械学習させたデータをBIで活用することもできるようになります。

渕野 私たちもOracle Analytics Cloud Serviceには非常に期待しており、Oracle Cloud Machine上での稼働がサポートされ次第、評価/提供を開始できるように準備を進めています。各種のアナリティクスツールがクラウドサービス化されることにより、オンプレミスではどうしても手間と時間がかかってしまう構築フェーズを大きく短縮できるようになるでしょう。

山口 実際、新たにアナリティクスの環境を検討されているお客さまの中には、オンプレミスではなくクラウドで始めたいというご要望が多いですね。特にユーザー数の多いお客さまの場合、ハードウェアにかかる初期コストやユーザー単位のライセンスコストが導入の障壁となるケースが多いのですが、OCPU(*2)ベースのライセンスを利用できれば、お客さまにより多くの選択肢をご提案できます。

*2:OCPUとはOracle Compute Unitの略記。1 OCPUは物理1コアに相当する



武井 Oracle Analytics Cloud Serviceでは、Oracle Database Cloud Serviceなどと同様、ピーク時など一時的に必要なリソースが増えた場合に、利用した分だけに従量課金を適用できる「バースティング」が利用可能です。この課金体系を組み合わせることにより、お客さまへのご提案の幅がさらに広がりますね。

Oracle Analytics Cloudのサービス利用料金体系

 既にOracle BIを導入されているお客さまの中で、機械学習をデータ活用に取り入れていこうとされているところはおありでしょうか?

山口 当社がご支援しているお客さまはデータ活用に対する意識が高く、Oracle BIと機械学習の組み合わせにも強い関心をお持ちのところが多いですね。今後、データの活用範囲を機械学習にまで広げていきたいというニーズは出てくると思います。

武井 私たちOracle Consultant Serviceのチームでも、Oracle Analytics Cloud Serviceの登場により、従来はオンプレミスでしか実現できなかった機械学習などのアナリティクスソリューションを、ビジネスの中で活用していだける機会が広がると期待しています。今後はその領域でもNEC様と協力し、お客さまのデータ活用をさらに加速するお手伝いができればと考えています。本日はありがとうございました。

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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2017年8月25日

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