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石川編:勉強会天国「金沢」のエンジニア交流事情を紹介しようITエンジニア U&Iターンの理想と現実(42)(1/3 ページ)

「地方は都会に比べて、ITエンジニアが交流できる場所が少ない」「田舎だから技術者の交流ができない」と諦めていませんか?――ご当地ライターがリアルな情報をつづる「UIターンの理想と現実:石川編」、第2回は金沢に住むエンジニアの交流事情を、Iターンエンジニアがお届けします。

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 こんにちは、北陸在住(石川県金沢)でテクニカルライター&プログラマーの平田豊(ひらたゆたか)です。北陸の魅力をお届けする「U&Iターンの理想と現実:石川編」、今回はITエンジニアがスキルアップするためにはどうすれば良いのかを考えます。


金沢は「洋食」がおいしい。「ハントンライス」が有名な「グリルオーツカ」、1909年創業の「レストラン自由軒」など、洋食屋が多数ある。写真は「ハムアンドゴー」のチリコンカンドッグプレート。ハムアンドゴ―は、全席に電源があり、Wi-Fiも無料なので、ノマド作業に最適だ(筆者撮影)

仕事を切り上げよ、町へ出よう

 ITエンジニアがスキルアップを図るには、ただ一生懸命に仕事をこなしていれば良いのでしょうか?

 答えはNOです。

 仕事をすれば給料はもらえますが、勝手に技術力が向上することはありません。自助努力をしないとスキルは上がりません。むしろ、長時間仕事ばかりしていると頭はどんどん悪くなっていきます。

 スキルアップに有効なのは「勉強」です。もし勤め先の社内で勉強会が開催されているならば、それを活用すればよいでしょう。しかし、社内勉強会が開催されていない職場もあります。

 また、会社はあくまでも「仕事をする場所」です。学校ではないため、技術指導してもらえるのは新人まで。中堅以上になると誰かが教えてくれることはまずありません。仕事を進められなくても自分で何とかしなければならないのと同じです。

勉強会に行こう

 独学できる人は問題ありませんが、そうではない人も多いことでしょう。おすすめは同業他社のITエンジニアと交流を持つことです。会社の枠を飛び越えて社外の人たちと話をすると、知見が深まり、視野が広がり、刺激を得てモチベーションも向上するという効果があります。

 一般的な「交流会」は、決められた場所に決められた日時に出向き、参加者同士で顔を合わせて「LT」(※1)を聞いて、アフターは懇親会に参加します(※2)。

 「勉強会」は交流会と同じ意味のときもありますが、参加者が同じ場所に集まって、各自が勉強するスタイル(「もくもく会」ともいう)を指す場合もあります。

 「交流会や勉強会は都心がメッカで、地方ではあまり開催されていない」というイメージがありますが、それは正しくもあり間違ってもいます。

 実は、金沢では毎週のようにIT系の交流会が開催されています。現役のITエンジニアを始め、起業家、大学の先生、学生、市の職員、議員といったさまざまな分野の参加者が集まっています。それだけ交流会に興味がある人が多いのです。

※1 LT(ライトニングトーク):5分程度の短い時間で登壇者が発表し、参加者と質疑応答を行うもの
※2 最近はオンラインで行われる交流会もあります。筆者が主催している「インフラ勉強会」もその1つです

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