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Visual Studio Codeで始めるPythonプログラミング:

VS CodeでPythonするために必要なこと (2/3)

VS CodeでPythonを始めるための新連載。VS CodeでPythonするのはなぜか、その理由と、必要な拡張機能のインストール、簡単な環境設定までをまとめよう。

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Python環境の指定

 複数の処理系をインストールしている場合や、Pythonの実行ファイルにパスが通っていない場合などには、Lint機能が見つからないというメッセージが表示されることもある。この場合の対応方法は先に述べた別記事「Visual Studio Codeの設定『虎の巻』:Python編」でも触れているのだが、ここでも取り上げておこう(多くの人が最初に目にして戸惑うであろうからだ)。

Python環境の指定を促すメッセージと、pylintが見つからないことを示すメッセージ
Python環境の指定を促すメッセージと、pylintが見つからないことを示すメッセージ

 ウィンドウ右下には「Linter pylint is not installed」と、ステータスバーの左側には黄色の文字で「Select Python Environment」と表示されているのが分かるはずだ。この場合には、VS Codeで現在開いているフォルダ(プロジェクト)を対象として、使用するPython環境を指定する。また、macOS版では、OSにデフォルトでインストールされているPythonが「使用するPython環境として自動的に判別される」と、警告を表示するようにもなっている。これは、「自分がインストールしたはずのPythonを使いたいと考えているであろうから」とのことだ。

 Python環境を指定するには、Windows/Linuxでは[Ctrl]+[Shift]+[P]キー(macOSでは[Shift]+[Command]+[P]キー)を押して、「コマンドパレット」と呼ばれるGUI要素を表示する。コマンドパレットは、VS Codeで実行可能なコマンドを一覧表示してくれるもので、何かテキストを入力していくことで、コマンドの絞り込みを行い、望みのコマンドにカーソルを合わせて[Enter]キーを押すか、マウスでクリックすればよい。例えば、以下の画像は「select」と入力しているところだ。

「select」と入力して、コマンドパレットに[Python: インタープリターを選択]コマンドを表示したところ
「select」と入力して、コマンドパレットに[Python: インタープリターを選択]コマンドを表示したところ

 カーソルが合っている[Python: インタープリターを選択]というのが、ここでの目的のコマンドだ。これを選択すると、自分のマシンにインストールされていて、VS Codeが認識しているPython処理系が表示される。

Python環境を指定しているところ
Python環境を指定しているところ

 上の画像では、64ビット版のPython 3.6にカーソルを選択している。これにより、このプロジェクト(フォルダ)で使用するPython環境が特定されたことになる。この設定値は、VS Codeが管理するsettings.jsonというファイルに保存される。このファイルは、VS Codeで開いているフォルダの直下にある.vscodeフォルダに作成される。以下はファイルの内容を表示したところだ。

settings.jsonファイル
settings.jsonファイル

 大事なことを説明し忘れていたが、VS Codeでは「フォルダ」を「ワークスペースとして管理」している。単独のファイルをVS Codeで開くことも可能だが、多くの場合、1つのプロジェクトは複数のファイルで構成されることが多い。そこで、VS Codeではまずはフォルダを開いて、そこにあるファイルを今度は「エディタ」と呼ばれるタブで開いて、編集作業を進めていくのが基本的な使い方となる。

 このエディタ(タブ)の左側にはVS Codeで設定可能な項目が、右側にはユーザー設定(ユーザー固有の設定)あるいはワークスペース(フォルダ)単位の設定が表示される*2。ここで注目してほしいのは右側だ。よく見ると[ワークスペースの設定]が[ユーザー設定]よりも強調表示されていることから、これがワークスペースの設定(現在開いているフォルダに関する設定)を表示していることが分かる。その設定項目は、python.pythonPathという項目であり、ここに上の画像で選択したPython環境(ここではpythonコマンド)のパスが記載される。

*2 ユーザー設定とは「VS Codeを使用するユーザーに固有の設定」であり、ワークスペースの設定とは「VS Codeで現在開いているワークスペース(フォルダ)に固有の設定」となる。ユーザー設定は、ワークスペース設定で上書きされる。詳細については「Visual Studio Codeの設定『虎の巻』:IDE編 」を参照のこと。


 Python環境の設定ができたので、pylintがその環境にインストールされていれば(なければ自分でpipコマンドなどを利用してpylintをインストールしよう)、pylintが自動的に実行されるようになる。例えば、次の画像は試しにhello関数の定義から「:」を削除して、ファイルを保存したところだ。

pylintが実行され、エラーが報告された
pylintが実行され、エラーが報告された

 エラーがあると、サイドバー(VS Codeのウィンドウの左側から2番目の領域)の[エクスプローラー]ビューにもそのことが表示されるので、視覚的に分かりやすい。

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