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次期Windows 10最新動向:リリース秒読みの「19H1」はこう変わる (1/2)

間もなくリリースされるWindows 10の新しい機能アップデート「19H1」。それに実装される新機能をまとめてみた。また、同時に変更となるライフサイクルなどについても解説する。

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連載目次

19H1の大きな機能追加は3つ

 現在プレビューが行われている「19H1」は、2019年3月中に最終段階に入り、4月には配布が開始され、「Windows 10 バージョン1903」になる予定だ。この19H1では、すでに本連載で紹介したように大きな機能追加として、以下のようなものがある。その詳細についてはリンク先の解説記事を参照してほしい。

新機能 説明
Windows Sandbox ウィンドウの中で初期状態のWindows 10が動作し、システムに影響を与えることなくアプリケーションのテストなどが行える
WSL関連の改良および検索機能強化 Windows 10側からWSL側のファイルシステムへのアクセスが行えるようになる。Cortanaとサーチ機能が分離して機能が強化される
予約済み記憶域 ユーザーファイルなどに利用されない空き領域を確保して、小容量のPCでも機能アップデートを可能にする
19H1で追加される大きな機能

Windows 10バージョン1903の画面
Windows 10バージョン1903の画面
Windows 10バージョン1903では、Windows Sandboxなどの機能が追加される。

小さいけれど知っておくと便利な19H1の変更点

 19H1で予定されている改良点は、この他に「サインイン関連」「システム関連」「Windows Update」「GUI関連」「設定」「フォント言語」「使いやすさ」と「標準搭載アプリ」などの分野がある。すでにInsider Previewの方では、新機能の追加が止まり、デスクトップの右下に表示されていた開発中のビルド番号などが表示されていたウオーターマークが消えた。

 これまでのプレビューで行われた変更点を下表に示す。なお、大半の改良点は、Windows 10 The Latest「次期Windows 10最新動向:セキュリティ新機能「Windows Sandbox」とは?」ですでに紹介している。その後、それぞれの機能に大きな変更点ではない。

分類 変更点
大きな機能追加/変更 Windows Sandbox
WSL$/WSL.EXE
予約済み記憶域
サーチ関連
ログオン関連 電話番号によるアカウントでのサインイン
Windows Helloの改良
サインインスクリーンがフルーエントデザインのアクリルに
システム他 ARSO for Enterprise
Windows Update自動アクティブ時間
Fiber Local Storageのスロットサイズが拡大
GUIからの標準添付アプリのアンインストール(対象拡大)
マイク利用中のアイコン表示とTipsによるアプリ名表示
ポインターサイズが16段階/テキストカーソル幅が20段階に
タスクマネージャーの既定のタブが指定可能になった
トラブルシューティングの自動推奨
Windows Mixed Reality内でWin32アプリが起動可能に
ゲームバーの改良(キャプチャー画像のギャラリー)
[スタート]メニュー [スタート]メニューがフルーエントデザインに対応
[スタート]メニューのグループをまとめて解除可能
[スタート]メニューの改良
デスクトップ アクションセンターの改良
インターネット未接続の新しいアイコン
ライトテーマの改良
壁紙の追加
Windows Updateの通知アイコンデザインの変更
エクスプローラー ライトテーマへの対応強化
エクスプローラーのアイコンの配色が変更
日付を英語の月名などで表示
ダウンロードフォルダのデフォルトのソートが日付になった
[Windowsの設定]アプリ [Windowsの設定]アプリのトップページの変更
イーサネットの新しい設定
ストレージセッティングページの改良
PCのリセット画面が改良
プリンタ関連の設定画面の改良
インターネット時刻同期の表示変更
フォーカスモード
高解像度対応の改良
フォント
Windows Insider Programの改良
Windows Hello設定の改良
Windows Updateの一時停止
フォント/言語/入力 絵文字がUnicode 12ベースに
絵文字や記号入力パネル
タッチキーボードからシンボルの入力
タッチキーボードで入力予測に基づいて、キーの検出方法を切り替え
Swiftキーの対応言語が増えた(日本語は未対応)
ADLaMのEbrimaフォント
インド言語入力関連強化
ベトナム語関係の強化
使いやすさ ナレーターの強化
アクセシビリティーの強化
アプリ タイムラインに履歴を記録するGoogle Chrome拡張機能
OneDriveのダークテーマ対応
メモ帳の改良。UTF-8ではBOMなしにも対応
レジストリエディター
タスクマネージャーでアプリの高DPI対応が表示可能に
Windows Defenderアプリの改良
Sticky Notesの改良
Snip & Sketch改良
メール/カレンダーの改良
To-Doでインクサポート
CortanaからTo-Doへ登録
デジタルカメラのRAW形式画像のサポート
フィードバックハブアプリの改良
19H1の主な変更点

一部の機能はすでに利用可能

 また、Windows Insider Previewとして発表された機能のうち一部は、すでにWindows 10 October 2018 Update(バージョン1809)でも利用可能になっているものがある。例えば、標準搭載アプリやCortanaの変更点だ。

 Cortanaは、サーバ側に機能の大部分があるため、Windows 10側がアップデートしていなくても変更が行われる。また、標準搭載アプリでもMicrosoft Storeからダウンロードするものは、先行してアップデートされることがある。

起動時に特定のタブを表示できるようになるタスクマネージャー

 ここで、変更点としては小さいものの、覚えておくと便利な19H1の変更点を解説しておく。まずは、「タスクマネージャー」だ。19H1からは、タスクマネージャー起動時に開くタブを[オプション]メニューの[既定のタブを設定]で指定できるようになる。タスクマネージャーの[パフォーマンス]タブで、CPUやメモリ状態などをいつも見ていたユーザーには便利な機能だ。

19H1のタスクマネージャー画面
19H1のタスクマネージャー画面
[オプション]−[既定のタブを設定]で起動時に開くタブが指定できるようになる。

キーボードだけで操作しやすくなるレジストリエディター

 またレジストリエディターは、[F4]キーを押すと、アドレスバーの最後にカーソルが移動するようになった。アドレスバーでは「\」を入力した後に補完できるようにサブキーをリストとして表示する。これにより、キーボードだけで、レジストリキーをたどっていくことが簡単になった。

Google Chromeの履歴がタイムラインに対応

 Windows 10の「タイムライン」にGoogle Chromeの履歴を組み込む、Google Chrome拡張機能も更新されている(Google Chrome完全ガイド「Google Chromeの閲覧履歴をWindows 10のタイムラインで参照できるようにする」参照のこと)。Google Chromeを常用しているユーザーはこれをインストールしておくと、タイムラインでGoogle Chromeの履歴を扱えるようになる。

高解像度ディスプレイでも見やすく調整できるポインターとカーソル

 この他、Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809)で改良されたマウスポインターやテキストカーソルの設定がさらに改良され、サイズの設定範囲が拡大している。例えば、マウスポインターは16段階となり、かなり大きなポインターにすることが可能だ。テキストカーソルも20段階で幅広くすることが可能になる。4Kディスプレイなどの高解像度ディスプレイでマウスポインターが小さいと感じていたユーザーには朗報だ。

19H1のマウスポインター設定画面
19H1のマウスポインター設定画面
19H1では、マウスポインターやテキストカーソルのサイズの設定範囲が拡大する。

標準添付のUWPアプリが簡単にアンインストール可能に

 Windows 10 October 2018 Update(バージョン1809)から、標準添付のUWPアプリ(Appxパッケージ形式でインストールされるソフトウェア)をGUIでアンインストールすることが可能になった。19H1でも、これはさらに進み、GUIでアンインストール可能なソフトウェアが増えている。こうした動きは、標準添付アプリのMicrosoft Storeでの配布開始とも関連している。今後、Appxを使う標準添付アプリは、Microsoft Storeから入手できるようになり、Windows 10自体の機能アップデートとは独立して配布が可能になっていくと考えられる。

デジタルカメラのさまざまなRAW形式画像に幅広く対応!?

 19H1用には、デジタルカメラのRAW形式をサポートする「Raw Image Extension」がMicrosoft Storeから入手可能になる。オープンソースの「LibRaw」をベースにしており、無料で利用できる。

 Windows 10では、これまでMicrosoftが独自にRAW形式に対応していた。しかし、デジタルカメラのRAW形式は、拡張子が同じでも、新機種の登場により、形式が改良されることもある。そのため、必ずしも、世の中の全てのRAW形式に対応しているわけでもなければ、主要なデジタルカメラのRAW形式でも完全に対応しているわけでもなかった。

 今回、オープンソースプロジェクトのLibRawをベースにしたのは、対応機種(対応形式)の拡大と即応性の強化だと思われる。デジタルカメラのRAWファイルを扱う場合、19H1へアップグレードしたら、早めに「Raw Image Extension」をインストールすべきだろう。

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