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DDoS攻撃が全世界で大幅増加、NETSCOUTが2018年版レポートを公開91%の対象企業が帯域の完全飽和を経験

NETSCOUTが公開した2018年の「年次ワールドワイド・インフラストラクチャー・セキュリティ・レポート」によると、データセンターやクラウドへのDDoS攻撃が大幅に増加した。政府機関を狙った攻撃も増えている。

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 NETSCOUT SYSTEMSは2019年3月20日、2018年の「年次ワールドワイド・インフラストラクチャー・セキュリティ・レポート(Annual Worldwide Infrastructure Security Report)」を公開、同4月8日には日本でも発表した。同レポートは世界のサイバーセキュリティの事情を調査、分析したもので、今回で14回目の発行となる。

 今回は初めて米国やカナダ、ブラジル、英国、フランス、ドイツ、日本で、一般企業のセキュリティやネットワーク、ITの意思決定者を対象に調査した。

 NETSCOUTは2018年の特徴として、クラウドネイティブといったデジタルトランスフォーメーション後の企業の在り方が攻撃の対象になっていることや、DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃で政治色が濃くなっていることを挙げている。

 同社は、DDoS攻撃がネットでの抗議行動のツールとして長く使われてきたとしており、DDoS攻撃の委託サービスや無料の攻撃ツールが洗練されてきて、ネットに関する基本的なスキルさえあれば誰でも攻撃を仕掛けられると指摘する。

 例えば、5分以内で終了するようなDDoS攻撃が全体の8%を占めた。


DDoS攻撃の持続時間 約6割の攻撃は6時間以内で終了するが1カ月に及ぶ攻撃もある(出典:14th Annual Worldwide Infrastructure Security Report)

ダウンタイム時のコストは低くない

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